シュミカセンジャー ブルー

今日はゆっくり下り坂の天候。

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でもコート無しで外をフラフラできるくらい暖かな一日でした。

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スタパの庭や道端ではいつの間にかオオイヌノフグリやムスカリなど春になると真っ先に咲く花たちが咲いていました。

さてシュミカセンジャーズの紹介2台目、シュミカセンジャー ブルーです。

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正式名称はミードLX200-20ワイドフィールド仕様(口径203mm、焦点距離1280mm)です。

アメリカ製シュミカセ式望遠鏡の多くは口径比F10が標準になっているのですが、このブルーはは低倍率・広視界用に作られたF6.3のタイプです。

今となっては少しレアな仕様でがシュミカセンジャーズの中では、とても強い個性となっています。

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F10タイプだと2インチサイズの接眼レンズを使用しないと低倍率が出しにくいのですが、F6.3だと31.7mmサイズの接眼レンズで充分低倍率が得られるので使い勝手が良く、星雲星団などの観察に特に向いているといえます。

天文ドームに鎮座する40cmのホワイトをちょうど2分の1にしたモデルで、自動導入機能のついた架台とセットになっています。(写真は経緯台仕様ですが、ウエッジに載せて赤道儀として使えるようにもできます。)

導入時のモーターの音は少しうるさくて、深夜の町中だと少し気になるかも知れないのですが、その分一生懸命動いているという雰囲気があって、けなげで可愛いです。

導入精度も50倍くらいだとほぼピタリと視野内に導いてくれます。

架台・三脚の剛性がとても高く、少しくらい風が吹いても揺れる感じはしませんし、望遠鏡に寄りかかった状態で覗いても不快になるほどはぶれません。

LX200シリーズは同じ架台で口径35cmまでカバーしていたので20cmにはオーバースペックといえるほどの剛性があるのかも知れません。

剛性が高いことに文句は言えないのですが、その分とても重いです。

構造上、架台と鏡筒が分けられないのですが、このセット(三脚別)で20kgほどの重量があります。

私の体力だと少し気合いを入れないと持ち運ぶのはそこそこきつく、気楽にとは言いにくいです。

それでも、安心感のある剛性の高さ、サクサクと見たい天体を自動導入できる機能、40cm望遠鏡ほどの迫力はないにしても、メジャーな星雲星団が一通り楽しめる集光力など、車での星見の遠征時には一緒にぜひ連れて行きたい望遠鏡です。

私自身以外だったのですが、今回のシュミカセンジャーズの中で一番楽しめた望遠鏡でした。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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