今朝は久々に気持ちのよい青空が戻ってきた感じです。
昨日の雪はやはり道路にはほとんど積もらず、交通機関に使用は出ていない感じです。
午前中は木々の雪の華がきれいでした。
さて今日のお題「シュミカセンジャー イエローの逆襲」。
スターウォーズのジェダイが逆襲しないのと同じでイエロー(JSO NSC-22)が逆襲するというわけではないのです。
でも、シュミカセンジャーズの夜に他の機種がそれぞれ良いところを競い合っている中で、イエローただ1人精彩を欠いたといった感じのパンチの無さがありました。
「どうした?!、メイドインジャパンよ!」、「ガンバレ日本!」ということで、イエローをベストな状態にしたらどうなるかというところを検証することにしました。
実はこのイエローは出張観察会の時には一番出番の多い機種だったので、車での移動中にどうも大きく光軸がずれていたようなのです。
しっかり光軸を合わせなおしたらどうなるのか・・・・。
そして改めてこの機種のスペックを調べてみると無限遠で最良の像になる設計としイメージサークルを645サイズまで確保できるようになっていることが分かりました。
35mmフルサイズなら楽勝の画角を有しているというわけです。
アメリカ製のシュミカセはAPS-Cサイズの画角をカバーするのが精一杯なので、デジカメの場合、より感度の高いフルサイズが使えると言うことは天体写真用としても有望であると考えられるわけです。
ならば架台もオレンジ(C11)のお古のセンサー型ではなく、より精度の高いロスマンディーG11に載せれば、より使い道が広がるのではと考えた訳です。
というわけでロスマンディーに載ったイエローの勇姿。
ロスマンディーにとっては余裕の重量。(ウエイトの位置を見てもわかると思います。)
これでロスマンディーがどのくらいの長秒露光をサポートしてくれるか、風などの影響にどのくらい堪えてくれるかというのが「逆襲」の成否の分かれ目です。
暗くなって星像を見るとやはり光軸が大きくずれていました。
光軸修正をして月や木星を見ると・・・・
うーーん、スゴく気流が悪くてハッキリ良くなったとはいいにくい感じ・・・
でもこの間よりもたいぶスッキリした感じがします。
月を撮ると焦点距離が1880mmなのでフルサイズのデジカメ(Eos6D)で撮るとちょうど良いサイズ。
下はいつもの遊星号(口径50mm)とE-M10の組合わせ。
パッと見はあまり違いが無いですね。
気流が悪いときは大口径でも小口径でもあまり写りに違いが無いのでコンスタントにレベルの揃った写真が撮れるという意味でいつもは遊星号を使っているというわけです。
ただ上の2点をじっくり較べて見ると、イエローの写真のほうが部分的に(例えばあるクレーターの中だけといった細かな部分で)とても細かいところまで写っていることがあり、本当に部分的に口径なりの写り方をすることがあるのが面白いです。
さて直接焦点撮影といっても月はとても明るいのでロスマンディーの性能が活かされているかどうかは判断できませんし、伏すサイズの画角がカバーできているのかも分かりません。
そこで、月が近くにあってコントラストの良い写真が撮れないのを承知の上でオリオン大星雲を撮影してみました。
構図もピントもかなりいい加減ですが、とりあえずロスマンディーの追尾精度、風に対する耐性(今日は風速2~4mでわりと強い風が吹いていました)を確認するのと、イエローの写り具合を確認するためと割り切り写したものです。
けっこうな風の中1880mmの1分ノータッチガイドは、ロスマンディースゴい!と褒めてあげられるレベルです。(オートガイダーなどと組合わせれば余裕でいろいろな写真が撮れそうです。)
イエローの画像は使用しているカメラアダプターの仕様のせいか、周辺減光が見られるのと、端のほうの輝星に変なハレーションが出ていることを除けば、アメリカ製のシュミカセより遙かに周辺像は良いです。
気流がスゴく悪かったのと、ピントがいい加減だったので中心像の鋭さについては語れないですが、それでもまずまずの鋭さが得られそうな気がします。。
月にしても星雲星団にしてもまた条件の良い別の機会にトライしないと確かなことはいえませんが、ちょっとわくわくする性能である気がしてきました。
メイドインジャパンの面目躍如と言ったところでしょうか。