久々に40cmで月を撮る

昨晩は好天に恵まれましたが、今日はまた雲の多い天候になってしまいました。

160316stapa

それでも夕刻には雲が切れて月の写真を撮ることができました。

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まずはいつもの遊星号(口径50mm、焦点距離800mm)+オリンパスOM-D E-M10による直接焦点撮影。

昨日のイエロー(220mmシュミカセ)で写した月に気をよくして、今日は久々にホワイト(主砲406mmシュミカセ)で月を撮ってみました。

40cmの直焦点(4060mm)だと35mmフルサイズでも月がはみ出るので普段は撮らないのですが、フルサイズをカバーするレデューサーフラットナーを仕入れたのでテスト撮影です。

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少し春霞がかかっていましたがまずまずのシーイングで予想外に良く撮れました。

昨日の遊星号vsイエローの写真と同様これもパッと見ただけではあまり違いがわからないかも知れません。

なので今日は部分的に拡大して比較をご覧頂こうと思います。

まずは遊星号

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これだけ見ると口径50mmでも良く写るものだと思いますし、ブログやSNSならこのレベルで充分という感じがします。

次にホワイト

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拡大して見て頂くとわかると思いますが、部分的に気流の乱れがありボケている部分もあるものの全体的に明らかに切れの良さが違います。( 拡大して見てね)

大きな望遠鏡のほうが良く写るのは当たり前で、価格差を考えたら遊星号のコストパフォーマンスの高さが改めて分かります。

さて前述のように今回はホワイトにレデューサーを組合わせたのですが、使用したのはBORGのマルチレデューサー0.7×DGT【7870】です。

このレデューサーは光路長が13cmも短くなるので簡単に今日脳の長さを変えられるBORG専用に近い設計です。

他社の鏡筒に着けようとするとほとんどの場合鏡筒の改造をしないと焦点が合いません。

手持ちのアポクロマート鏡筒に着けることも考えているのですが、どれも改造しないとダメなことが分かりました。

改造は追々やるとして、アメリカ製のシュミカセはどれも合焦範囲がとても広いので焦点を合わせることが可能かも知れないと言うことに気づきました。

でもこのレデューサーは焦点距離300mm~1000mmを想定した設計なのでホワイトの4060mmの焦点距離で使い物になるか分かりません。

悩むより試そう!・・ということで撮影したのが今日の月です。

ミードの純正レデューサーは35mmフルサイズの画角をカバーしきれなくて、月を撮ると周辺像がかなり悪化してしまい使い物にならないのですが、ダメ元で試したら少なくとも月は大丈夫でした。

というよりこれまでスタパで撮影した月の中で最高の写りかも知れず、思わずA3サイズにプリントアウトしてしまいました。(かなりの迫力なので館内に展示したいと思います。)

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月の大きさから換算すると焦点距離は0.8倍程度になっているようで、ご覧のように上弦の月が画角ほぼ一杯に写ります。

星を写した場合、フラットナー効果が得られるのかどうか気になるところですし、これで星雲星団を写すとなるとさらにハードルが上がるのかも知れませんが、この先いろいろ他瞑してみたいと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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