今日もドンヨリな天候。
昼間に一時晴れ間が見えて、週末なのでとても期待したのですが、やっぱり夜は曇ってしまいました。
さてここのところ、ここ1~2年の間に集めた古いミニスコープで遊ぶことが多いです。
シュミカセンジャーズのような大口径での頂上対決も面白いのですが、それなりに体力と時間を必要とするので、気合いを入れないとできません。
その点、ミニスコープならば仕事の合間に、チョイチョイと2~3台並べてテイスティング(見え方比較)ができます。
今日は最近になって短焦点アクロマートのミニスコープがずいぶん増えたので遊んでいました。(週末なのに大丈夫か・・・・)
短焦点アクロのミニスコープって個人的にはとてもワクワクします。
どこにでも持って歩けそうで、どこでも天体観測ができそうな気がして眺めているだけで楽しくなったりします。
でもアクロマートレンズというのは、焦点距離を短くすると色収差というボケが大きくなるので、高性能なものは原理的にできないという鉄則があります。(高価なアポクロマートレンズを使用すれば短焦点でも高性能を得ることは可能ですが、それはそれで別の楽しみ方になるのでここでは省略。)
なので携帯性を重視すれば、性能を犠牲にせざるを得ないのですが、限られた性能の機材でどう楽しむかを考えるのが正しいマニアな行き方なのです。
さてそれでは短焦点アクロのミニスコープをどう使うかなのですが、短焦点と言うことは苦労しなくても低倍率が出しやすいです。
口径比が10(F10)以上の望遠鏡だと瞳径が5mm以上になるような低倍率を出す接眼レンズがなかなか準備できなくて苦労するのですが、F5クラスの短焦点なら簡単に大きな瞳径が得られ、薄暗い天体や対象を見るのにとても適しています。
望遠鏡は(正立プリズムなどを使用しなければ)たいへん単純な光学系であるため、双眼鏡などよりも圧倒的に抜けが良くクリアな視界を楽しむことができます。
低倍率であれば色収差が気になることもほとんどありません。
というわけで短焦点アクロのミニスコープを使うときは20倍以下の低倍率を活かすと幸せな気持ちになれそうです。