今日も良い天気。
スタパ前の畑でも本格的に農作業が始まりました。
さて昨晩は「月面X」を撮ろうと望遠鏡を準備していたのですが、それが見られるようになるのが少し遅い時刻になることが分かっていたので、いろいろな望遠鏡で月の写真を撮り比べてみることにしました。
使用した望遠鏡はご覧の4台。
右手前から
・4/5に紹介したスリコール製スーパーミニスコープ40DX(D40mm/f220mm)
・国際光器SHRPSTAR(シャープスター)50ED(D50mm/f330mm)
・スコープテック製遊星号(D50mm/f800mm):いつもの月撮影用
・4/3に紹介したビクセン製シリウス40L(コルキットレンズ改)(D40mm/f800mm)
40DXと50EDの間にある黒い筒はミザール製の高級バローレンズETL-2で、焦点距離の短い40DXと50EDの撮像サイズを調整するために使用しています。
それではスーパーミニ40DXの写真から
ちょっとガッカリする写りです。
眼視だと予想外に良く見えて期待していたのですが、ここまで写らないとは眼視での印象とは全く違います。
眼視だと50倍くらいで見てもそこそこ見えて色収差もそれほど気にならず楽しめるだけにちょっと残念。
眼視での印象との違いは原因不明です。
次はSHRPSTAR50ED
バローレンズとの組み合わせですが充分良く写ります。
次はいつもの遊星号
SHRPSTARとほとんど変わりがありません。
SHRPSTARとの値段の差を考えると驚異的なコストパフォーマンスと言えます。
SHRPSTARのコンパクトさと330mmの望遠レンズとしても使える汎用性はとても魅力とは思いますが、7000円で買える遊星号のお気楽さは悩ましい選択肢だと思います。
さらに言うと望遠鏡としての高倍率性能は遊星号が若干優っているので、両方が使える状況でどちらを使うかはTPOによることになります。
最後にシリウス40L(改)です
ぱっと見、遊星号やSHRPSTARとほとんど遜色ないレベルに写ります。
でもじっくり原寸サイズで比較するとやはり上記2機種には解像度が及んでいません。
口径が一回り小さく分解能が低いと言うことと、F値が大きくスローシャッターとなるため気流の影響が出ているのかも知れません。
鏡筒の長さや太さは遊星号と同じで使い勝手も同じなので、月を撮るということでは口径50mmの遊星号に分があるようです。
ただ40mmの口径比F=20というのは驚くほど色収差が少なくスッキリ見えて、一見反射望遠鏡を覗いているような感じがするほどです。
EDレンズのSHRPSTARもF16の遊星号も色収差は充分少ないですが、明らかにそれ以上です。
以前紹介したスコープテックの長光(D60mm/f1200、F=20)も色数差は少ないのですが、それよりもさらに少ない感じがします。
理論的にも同じF値でも口径が小さいほど収差が少なくなるので当然なのかも知れません。
現在では口径40mm、F20という望遠鏡は新品での入手は困難ですが、シーイングや筒内気流の影響が少ないのでお気楽月面観察にはベストな仕様だと思います。
昨夜は、手のひらサイズの40DXの写りが悪いのが少し残念でしたが、それぞれの望遠鏡の個性や特徴が分かってとても楽しかったです。
現時点で新品で購入できるのは遊星号のみですので、これから望遠鏡を入手しようという方の参考には全くならないマニアのお遊びでしたがね・・・・