今日は曇りのち晴れ時々雪というよく分からない天候でした。
夜は良く晴れましたが、気温は冬に逆戻りと行った感じで、かなり寒くなりました。
さて今日は昨日セレストロンC5で撮影した天体写真の画像処理をしていました。
昨日はこの望遠鏡で撮った月とオリオン大星雲の写真をアップしたのですが、それ以外にもいろいろ撮影したのでアップしておきます。
まずは春の球状星団りょうけん座M3です。
C5+OM-D EM-10+0.67レデューサー ISO6400、10sec×75コンポジット
次が散開星団おおいぬ座M41です。
10sec露光が3カットのみのコンポジットです。
星雲星団の天体写真全般に言えることですが、恒星の集団である「星団」はわりと簡単に写すことができます。
ここの星は集光度が高いので写りやすいと言えます。
同じ理由で2重星なども(うまく分離して写せるかどうかは別として)とても良く写ります。
上はおおぐま座のミザールとアルコルです。(上の雪だるまのような二重星がミザールで、望遠鏡で見て二重星に見える星で、下の方にあるのがアルコルと呼ばれる肉眼で見たときに二重星として見える星です。)
ISO6400ですが露光時間は1/3秒でこれ以上露光を掛けるとミザールがつぶれてしまうほどで、簡単に写すことができます。
昨日紹介したオリオン大星雲は特別写りの良い天体で天文用に改造しないカメラでもそこそこ写すことができますが、それ以外の星雲となると写りの良い星雲は意外に少ないです。
(冬の星空で有名な馬頭星雲やバラ星雲は少し難しいです。)
また系外銀河は(アンドロメダ銀河以外は)とても暗いものが多く、それらしく写そうと思うと一気にハードルがあがります。
系外銀河としては入門向けと言えるおおぐま座M81-M82(81が左、82が右にあります。)です。
本来M81は手裏剣のように腕が2本出ているのですが、明るい中心部しか写っていません。
(ISO12800,15sec×15コンポジット)
こちらはりょうけん座M51(子持ち銀河)(ISO12800,15sec×24コンポジット)ですが、かなり無理をした画像処理でなんとか腕を出しましたが、もっとたっぷり露光を掛けないときれいな写真にならないようです。
今回は短時間露光×コンポジットというお手軽手法で撮影する方法についての検討でした。
C5は元々の口径比がF10でレデューサーを介してもそれほど天体写真向けとは言いづらい鏡筒での結果ですので、よく健闘したと思います。
そして撮影対象を選べばそれなりの写真を写すことができることが分かりましたし、C5は惑星の写真も狙えるので、いろいろ遊べる鏡筒とも言えます。