今日は曇り時々雨
夜も曇りで諦めて室内で星の話をしたのですが、終わって天候の確認をするとなぜか晴れ!
でもその晴れ間はほんの20分間ほど・・・
土星と月、散開星団M11を見終わった途端にベタ曇りに逆戻りという何とも不思議な天候でした。
今日も150mmマクストフカセグレイン鏡筒「BKMAK150」レビューの続き。
昨日はマクカセ光学系の遮光筒設計の難しさについて簡単に解説しましたが、「友柚工房」様のページでBKMAK150のワンサイズ上のBKMAK180についてとても詳しく解説されていますので興味のある方は参照下さい。
でもって今日は昨日の補足です。
昨日はBKMAK150とC5の比較で、C5はF値が小さく鏡筒が短いのに検討しているという話をしました。
でも冷静に考えるとBKMAK150は接眼部が2インチサイズで31.7サイズのC5よりも不利な条件で互角と考えると、BKMAK150も検討していると考えて良いかも知れません。
2インチの接眼部というのは実はかなり便利です。
前にも書きましたが2インチサイズの40mm接眼レンズが使えるので、手持ちのPENTAX LW40(見かけ視界65°)を使うと45倍(実視界約1.4°)が得られます。
天頂ミラーと組合わせた状態では視野がケラレることもなく、とりあえず問題なく使うことができます。
C5に31.7サイズの30~40mmの接眼レンズを使用しても倍率は低いのに、これより広い視界が得られないので口径が大きいことも合わせ、C5以上に星雲星団向きということになります。
接眼部が2インチサイズだとカメラアダプターなども2インチスリーブを使用して簡単に取り付けられますし、レデューサーレンズを組合わせることも容易にできます。
ビクセンのフリップミラーも使用できるので惑星撮影の位置合わせなどが簡単にでき便利です。
上に紹介した「友柚工房」様のサイトで、BKMAKは光軸中心付近のみを重視した設計で高倍率向け(広視界向きではない)と結論づけられています。
鏡筒内の迷光は補正レンズが平面に近いシュミカセより、深いメニスカスレンズを使用したマクカセのほうが迷光を散乱させるのでコントラストが優れていると言われていますので、より高倍率の惑星向けと言えるようです。
高倍率重視と言っても、先日フルサイズ一眼で撮影した月ではそれほど周辺光量の低下を感じませんでしたし、眼視でも気になるほどの周辺減光はありません。
BKMAK150は2インチ接眼部にしたことによりC5よりも低倍率から高倍率までをカバーできる鏡筒であると言えます。
レデューサーと組合わせて広視界の撮影をしようなどと企まなければ充分に実用範囲なのかも知れません。