ラプトル60の小改造

今日は晴れのち雷雨のち晴れ

昼過ぎまで良い天気でしたが夕方は激しい雷雨。

でも夜にはポッカリ晴れて月と星が見えました。

さて今日はスコープテック製入門向け天体望遠鏡「ラプトル60」の小改造のお話し。

ラプトル60は入門向けながらとても良く見える望遠鏡で、かなりマニアックな方でもお手軽スコープとして愛用している方もいるほどですし、ネット通販でもとても良く売れているようです。

スタパでも販売しているのですが、先日ネットオークションで新品を仕入れるよりもかなりお安く落札できたので、自分用として入手しました。

ラプトル60は入門用として充分完成度が高いのですが、ワンクラス上のこと(例えば写真を撮ってみたいとか)をしたいと考えると、色々問題点が生じます。

ラプトル60の接眼部は純正で31.7mm径ですが、24.5mm径の接眼レンズが付属しアダプターを介して使用する形になっています。

31.7mm径のアクセサリーを使用すると、できることのバリエーションが大幅に広がるのですが、どうしても純正のままより接眼部が重くなってバランスが悪くなり、使い勝手が悪くなるという問題が生じます。

鏡筒にカウンターウエイトを取り付けるなど対処方法はあるのですが、いっそ他の微動付きの経緯台や赤道儀に取り付けて手っ取り早い気がします。

というわけで63mm径の鏡筒バンド(アリガタ金具付き)を見繕い、ポルタ式経緯台や各種赤道儀に載せられるようにして見ました。(接眼部の向きがずれますが、どうせ赤道儀に載せると滅茶苦茶になるので気にしないことにします。)

とはいえラプトル60の架台を遊ばせるのはもったいないので、鏡筒取付部に簡易アリミゾ金具を5mm厚のアルミプレートを介して取り付けてみました。

こうすると先ほどのラプトル60鏡筒も簡単に着脱ができるようになりますし、前後のバランスも容易に調整ができるので便利です。

腰高になる分天頂方向に向けたときにバランスが悪くなるかと思いましたが、上下摺動の調整ノブの締め付け加減で許容できるレベルに調整可能でした。

ラプトル60以外の鏡筒でも小型な鏡筒なら簡易経緯台として活用可能になります。

手持ち部品でチョイチョイと組み上げた簡単な改造ですがラプトル60の使用範囲が大幅に広がるような気がします。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ラプトル60の小改造 への3件のフィードバック

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、これはとても参考になります。
    ラプトル60の接眼部にアダプターを介してスマホで気軽に月などをコリメート撮影したくても、前後バランスの関係から難しいかなと思っておりましたが、この方法がありましたね。素晴らしいアイデアと思います。

  2. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    いつもありがとうございます。
    小澤さんが以前からラプトル60を絶賛されていることもあり、私自身もっとラプ6を活用したいと考えていました。
    ラプ6はスタパで販売しているので在庫があります。でも新品の売り物を改造するのは気が引けてなかなか手が付けられなかったのですが、今回中古のラプ6を入手できたので、改造にをして見ました。
    上下方向の締め付けノブの調整が少し難しくなりますが、わりと快適に使えます。
    架台単独でもポルタを使うには大げさになりすぎる小さな鏡筒を載せるのに気軽に使えて重宝しそうです。

  3. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様おっしゃる通り、このようなクラシカルなアクロマート屈折は今や貴重です。この夏は、ラプトル60で木星、土星を満喫しました。今年の夏は気流が例年に比べて安定しなかったので、出番が増えました。

    土星は暗いので小口径だと光量不足となり、小口径の対象としては不向きと言われますが、6mmのアイピース(116倍)くらいまでなら十分楽しめますし、像のシャープさは値段を考えると驚異です。カッシーニは口径6cmでは厳しいとも言われますが、この鏡筒では十分に良く見ることができます。木星ならば追尾に慣れればオリジナルの架台でも140倍までは十分シャープで、模様のコントラストが鮮明です。アリガタを介して赤道儀に載せればまだまだ高倍率まであげられそうな余裕を感じさせられる見え方です。シンチレーションの影響に強いということもあろうかと思いますが、ベテランが使っても良い望遠鏡であることは確かだと思います。

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