NEWTONY(ニュートニー)がやって来た その7

今日も薄曇りな一日。

夜は雲間に何とか主要な天体が見えて、観察会を行うことができました。

今夜は観察会時の「密」を避けるためドームの外にも望遠鏡を用意しました。

ゲストを星空解説とドームで望遠鏡観察の2グループに分け平行して行います。

星空解説は1月に星のソムリエになったおかみに担当してもらいました。

さて少し間が開きましたがニュートニー君シリーズです。

一昨晩の貴重な晴れ間ではニュートニー君で実際に星を見るというプログラムも実施しました。

ニュートニーに付属する接眼レンズは焦点距離10mmで倍率は20倍です。

この状態で星を見て思うのは、あまり高倍率用の望遠鏡ではなく20倍が適正倍率なのかなということでした。

木星を見るとガリレオ衛星を見つけることはできますが、かなり微かなのと、木星本体の光芒が完全に集束せず位置関係が悪いとその陰に隠れてしまいそうです。

土星も輪があって伸びているのか光芒が伸びているのかといった感じで、はっきり輪を確認することができませんでした。

5mmの接眼レンズ(ビクセンSLV)を使用してみたところピントはかなりシビアでしたが、光芒の中にかろうじてゴマ粒のような輪と本体との隙間を見ることができ、ガリレオになった気分です。

同じ倍率(40倍)で木星を見ましたが明るすぎて縞模様を見ることはできませんでした。

月を見るとそれなりにクレーターや海の部分を見ることができますが、シャキッとした感じはやや薄いです。

全体的な星の見え味としては星の手帖社の15倍組立望遠鏡のほうが良く見えるかも知れません。(こちらは天頂付近を見るのがかなり苦しいですが・・・)

先日紹介したカメラアダプターで月の写真を撮って見ました。


(スマホ側4倍ズーム、正方形切り出し、リサイズ、コントラスト調整)

少し望遠に強いコンデジでもこのくらい撮れそうですが、小学生の自由研究くらいには充分使えると思います。

実際に星を見るのに導入用の三角突起式照準は(暗闇で見えず)ほとんど使い物にならず、スクリーンアイピースの方が(月や木星では)役に立ちました。

三脚も卓上型では(短すぎて)かなり厳しく、せめて腰の高さくらいまで伸びるカメラ三脚に付け替えて使用したいところです。

学習用としてとりあえず見えて、構造や仕組みが勉強できて、月の写真が撮れるという盛りだくさんな働きを考えると、初めての望遠鏡として必要充分なのかも知れません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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NEWTONY(ニュートニー)がやって来た その7 への2件のフィードバック

  1. あっか のコメント:

    こんにちは。あっかと申します。
    ニュートニーの見え味は、バローレンズで劇的に変わるらしいですよ。私はMAKSYの方しか持っておらず自分では確かめていないのですが、シベットさんという方がバローレンズを使ってカッシーニの間隙が見えたそうです。
    http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/6878870.html
    ポルタIIの望遠鏡セットについてくるバローレンズの先端だけを取り外してねじ込む方法だと光路を邪魔せず使えるそうです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    あっかさま
    情報ありがとうございます。
    確かに球面収差が原因の「光芒」の中に像があるという感じなので、バローとの相性が良いのだと思います。
    プルーセルやオルソなどの短焦点のものより、ビクセンのLV系や国際光器扱いのフォトンなどのスマイスレンズを用いた接眼レンズとの組み合わせが良く見えるのはそのせいだったのかとご指摘を頂いてから気付きました。
    望遠鏡より高価な接眼レンズを奨めて良いものか悩ましいところです。

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