今日は曇りのち雨。
スタパ周辺はだいぶ紅葉が進んできました。
さて好天が続いた先日、ASIAIR+AM5赤道儀の組み合わせでオートガイド機能を真面目に使った撮影をしてみました。
ASIAIRには様々な機能があってそのひとつに追尾専用の望遠鏡を用いて星の動きを精密に追いかける「オートガイド」という機能がるのですが、これまでは使用していませんでした。
これまでは「ライブスタック」という撮影した画像をドンドン位置合わせしながら重ねあわせる機能を用いて、追尾精度が問題にならない範囲の短時間露光を重ねあわせる方式だったためあまり必要としていなかったのです。
使用する望遠鏡の焦点距離が長くなり高い追尾精度が必要な場合や、
より暗い天体を捉えるため長時間露光が必要な場合、
より高画質の画像を得るためゲイン(感度)を落として撮影したい場合
など、オートガイドが使えた方が確実に天体写真のクオリティーが向上します。
上の光学系は口径150mm、焦点距離750mmのニュートン式反射望遠鏡です。
比較的大口径、長焦点なのでオートガイドと組み合わせが望ましいわけです。
ネットで使い方を学習し、設定をしているうちに何とかオートガイドをしてくれるようになりました。
上は撮影中のスクショですが左上の折れ線グラフがオートガイドによる追尾状況を示しています。
当日はかなり風の強い環境だったのですがかなり高精度に追尾をしてくれました。
結果はこちら、
ちょうこくしつ座のNGC253という系外銀河です。
使用している望遠鏡が写真が得意でない仕様なので星像があまりキレイではありませんが、ガイドの追尾自体はうまく機能してくれているようです。
こちらはうお座の系外銀河M74で南の回転花火銀河の異名も持ちます。
ASIAIRがありがたいのはプレートソルビング機能により高精度に目標天体を自動導入してくれて、導入が完了すれば直ちにその場所からオートガイドが始まるところです。
特にAM5赤道儀との組み合わせでは、導入後からオートガイドの安定までの時間がかなり短くすぐに撮影に入れるのでストレスが少ないです。
こちらははくちょう座の網状星雲の片割れNGC6998です。
使用したCMOSカメラがASI585MCで1/1.2”センサと小さめなセンサで、望遠鏡の写野が狭いので2枚の写真をモザイク合成してみました。
センサの小ささが幸いして写野の隅のほうでも像のゆがみや悪化が少なく綺麗に重なりました。
ガイド精度が高くて画像が回転していないのも良い結果の要因かも知れません。
ASIAIRのオートガイド機能をとりあえず何とか使いこなせるようになりました。