今日は曇りのち雪、ちょっと積もりそうです。
さてとりあえず改造の終わったR150S、AM5赤道儀に載せ、ASI585MCを取付けて試写をしました。
カニ星雲(M1)ですが、改造前には撮影したM1の画像はないので別の対象を示します。
改造前(NGC891)
同じ条件の撮影や処理ではないので厳密な比較はできないのですが、星像が明らかに小さくなって、いびつな形状が軽減されています。
輝星のスパイダーのでかたや、微光星の写り方も改善されているように感じます。
もう少し追い込みがしたいな気もしますが、改良前はあまり使いたい写りでなかったのがとりあえず使えるかな?と言うところまで来たと思います。
オーナー様、こんばんは
写真や電子観望の話題からずれて申し訳ありませんが、やはり厚みの薄い4本足のスパイダーに支えられた小遮蔽のニュートンの眼視性能は突出しています。
最近そのような機種に出会えてますますその感がつよくなりました。
私もこの数十年の間、いろいろな光学系の望遠鏡を使ってまいりましたが、最終的にやはり行き着いたのが小遮蔽ニュートンと高精度アクロマート屈折です。言うまでもありませんが眼視用途のみの使用と言う条件下での話です。
望遠鏡は趣味の世界なので、もちろん写真も電子観望も皆素晴らしいのですが、やはり私個人としては一生眼視をやっていこうということで、やはり眼視用望遠鏡としての性能で機材を評価してしまいます。
どうしても眼視専用の機種と写真専用の機種では、相反する性能に特化することになるので、厳密な意味でのフォトビジュアル機というのは存在しないのかもしれません。
今回のオーナー様の試み、非常に面白いと思います。
小澤さま
確かに究極を突き詰めると厳密な意味でのフォトビジュアル機の実現は難しいですね。
衣服や自家用車を選ぶポイントが人それぞれなように望遠鏡もその選択肢は無限にあると思います。
商品として流通している製品の中でどんな仕様を重視するかにより選ぶ望遠鏡が異なるのは当然だと思います。
世の中の流れとして結果が見えやすく伝えやすい(SNSなどを通じて人に自慢しやすい)写真用機種がもて囃されるのは自然なことかも知れないですね。
眼視でなければ見えない世界や感じられない雰囲気・臨場感があって、それはどれほど素晴らしい写りの画像を見せられても体験することのできない次元があるのですが、これを訴求するのはとてもむずかしい事と思います。
そういった意味で究極の眼視専用機の選択肢がとても少ないのは(しょうがないとは思いつつも)残念なことですね。