もうすぐ火星が最接近

今日は曇りのち雨の一日。

さて12月1日に火星が最接近となります。

火星の公転周期は約690日程なので単純計算では2年2ヶ月ほどで地球が火星を追い越すので、その際に(追い越す毎に)最接近がおこるわけです。

少しややこしいのは火星の軌道が少し歪んだ楕円軌道で、太陽に近いときと遠いときではかなり差が大きいため、円軌道に近い地球が追い越すときに、
火星が太陽に近い時は大接近となり
太陽から遠いときは小接近となります。

大接近と小接近では1:0.6くらいの差があるのでかなり見え方が違うため小接近の時はあまり盛り上がりに欠けてしまいます。

残念なことに今回の接近は大接近よりも小接近にちかいので、それほど大きくなりません。

とは言え2年2ヶ月に一度のことなので、しっかり楽しんでおきたいと思っています。

最接近の日(12/1)だけが見頃というわけではなく、実際にはジワジワ近づいてジワジワ遠ざかるので最接近の前後2~3週間は充分見頃が続きます。

つまりすでに見頃な時期になっているということで、昨晩はシーイングも良かったので撮影をしました。

昨晩の火星、眼視で見る限りは火星面でもっとも顕著な模様の少ないあたりが見えていました。(例によって火星観測者の伝統に基づき南が上です。)

眼視では左上から右下がりの暗部と、北極(下側)の白い部分が判る程度でした。

北極の白い部分は北極冠かと思いましたが、近赤外線で撮影すると・・・

白い部分は雲で北極冠はまだ氷結していないようです。(赤外では雲が写らないため)

最近は眼視観測ではなかなか捉えにくい火星面の様子が観察できるように
なってきて、(私自身の眼が相当衰えてきているということもあるのですが)本当に凄い時代になったものだと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 月・惑星 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください