今日は朝起きたら銀世界、でもその後どんどん溶けて夕方までは晴れていたのに日没後はまた曇ってしまいました。
さて散開星団シリーズ、今日もいっかくじゅう座の星団を紹介してゆきます。
前回も述べたようにいっかくじゅう座は天の川の中にどっぷり浸かった星座です。
このため天の川銀河の中に漂う星間物質(主に水素)がたくさんあります。
水素がたくさんあってもそのままだと地球からは見えないのですが、それに星の光が当たると光を反射するばかりでなく、紫外線放射により電離した水素が赤い光を放出します。
この赤い光がたくさん放出されている領域をHⅡ(エイチツー)領域と呼ぶのですが、いっかくじゅう座はHⅡ領域だらけです。
こちらは昨日紹介したバラ星雲のすぐ近くにあるNGC2264(クリスマスツリー星団)です。
全体が赤っぽい光に包まれているのがわかると思います。
どこがクリスマスツリーか(については諸説あり)ですが、中央付近の明るい星を起点(ツリーの根本)に見立て、画面下端側から逆さまに針葉樹が立っているように見えるような気がします。(なんと曖昧な・・・)
この星団の下端部分の星を取り巻く赤い星雲が下からかじられたように黒くなっている部分はコーン星雲と呼ばれ、わりと通名な天体でもあります。
もちろん超マイナーな(=見えにくい)星団もたくさんあります。
こちらはいっかくじゅう座の中で最も北側にあるNGC天体、NGC2259です。
わずかにHⅡ領域を纏う空域ですが、散開星団としては微光星ばかりで40㎝望遠鏡でもかなり厳しい対象です。
クリスマスツリー星団とバラ星雲はわりと隣接しているのですが、その間にもいくつかのNGC 天体が密集してあります。
こちらはNGC2251とNGC2254です。
NGC2251のほうはなんとか特徴的な並びの微光星が見えますが、2254のほうはぼぼ歯が立ちません。
さらにバラ星雲よりのペアーNGC2236とNGC2252です。
こちらも眼視的にはあまり面白くないですね。