SVBONY SA401がやってきた

今日は雲の多い日中で、夜はそのままベタ曇りとなってしまいました。
(3週連続週末の曇りです・・・)

さて昨日のこと、Svbonyさんからこんな(けっこう大きな)箱が届きました。

中を開けると・・・

フィールドスコープSA401が出てきました。

SVBONY SA401 APO EDで、口径85mm20-60倍ズーム、対物アポクロマート仕様です。

スタパには従来から同社のSV406P(写真下)という口径80mmEDレンズ仕様の20-60倍があります。

5mm違いの口径、APOとわざわざ銘打った個体との違いに少し京見がありました。(上で左が口径85mmのSA401、右が80mmのSV406P)

Svbonyさんには同じ口径85mmでEDレンズ仕様のSA405という製品が価格差9000円でラインナップされているのですが、あえてAPOを用意するというのはそれなりに自信あってのことかとも思えます。

そんなわけで早速このSA401(85mmAPO)とSV406P(80mmED)を見比べてみました。

比較し始めてすぐに気付くのが視野の明るさの違いと色味の違い。

口径差5mmとは思えないほどSA401の視界が明るいです。

色期はSA401は寒色系で少し冷たく感じ、SV406Pは暖色系で赤味の強い見え方をします。

好みの問題ですが個人的にはSA401の方がクリアに感じで好感を持ちました。

SV406Pは接眼レンズが交換可能で望遠鏡用接眼レンズが使えるのですが、SA401は専用設計、接眼レンズの取り外しはできますが望遠鏡用レンズが鶏くけられません。

ただし専用設計だからかどうか分かりませんが、同じ20-60倍なのに同倍率であればSA401の方が見かけ視野が広いです。(当然実視界も広いです。)

上は20倍のコリメート撮影。

わずかですがSA401の視野円が大きく写っているのがわかると思います。

こちらは60倍の比較。

明らかにSA401の視野円が大きく、実視界が広いのがわかると思います。
(昨日霧の中での撮影のため中が霞んでいるのは光学系のせいではありません。霧がなければ実際は視界はとてもクリアです。)

SA401の接眼レンズは設計が新しいのか3倍ズームレンズとしてはかなり見かけ視界が大きいように感じました。

両機種ともアイポイントの位置に寛容で、ブラックアウトやビーンエフェクトになりにくい、たいへん覗きやすい接眼レンズです。

SV406Pの望遠鏡用接眼レンズが使えるというのはとても大きな魅力には感じられるのですが、実際運用しだすとほとんどの場合、純正ズームレンズでしか観ることがないのが実状でした。

フィールドスコープの機動性と純正接眼レンズの覗きやすさを考えると、あえて交換用のレンズを持ち歩くのもナンセンスのような気がします。

口径差5mmですが質量はSA401が2192グラム、SV406Pが1625グラムと500グラム以上の差があり、持ち比べるとSA401がズッシリとした感じがします。

使用時は三脚に載せるのが前提ですのでこの程度の差は悩むところではないのですが、可搬性を考えると少しだけ悩ましいところです。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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