今日も雲の多い天候で、夜は星が雲間に1個、2個といった感じでした。
さてSvbonyのフィールドスコープSA401レビューの続き
今日はビクセンのポルタ式経緯台に載せてみました。
L字アームを介し、横にドットファインダーを同架しています。
60倍でもいきなり対象を導入できますし、とにかくとても安定して使えます。
実際の見え味ですが、低倍率端、高倍率端ともに視野の端までかなり平坦な像を結んでくれます。
視野周辺はほんのわずか色収差が出ますが、星像が破綻するほどのピントのズレやゆがみはほとんど無いです。
夕方、東方最大離角が近い金星を観たのですが60倍では半月に近い形がハッキリ、気持ちよく分かりました。
クリアに晴れてくれないので星雲星団の見え方はお預けですが、星像のクリアさからかなり期待できそうです。
使い勝手としてSV406Pのピント合わせ機構がツマミ式のデュアルフォーカス(微動と粗動)であったのに対し、SA401は鏡筒一体型のシングルフォーカス式です。
もちろんデュアルフォーカス式の方が便利な気がするのですが、実際のところ分厚い手袋をしてい時などはSA401の方式が良いし、慣れればそれほど不便とも感じないです。
適度なトルク感のあるフォーカス機構は気持ちがよいです。
フォーカスリングを廻した後に接眼レンズのズームリングを回すとスカスカと言って良いほど軽く回ります。
あまり硬くても困るのですが、フォーカスリングの高級感のあるトルク感と比べると少し安っぽい感じがしてしまいます。(まあ慣れもあるし、実害は全く無いですが・・・)
SA401の三脚台座はなんとアルカスイス互換の形状になっています。
アルカスイスタイプの三脚雲台を使用している方にはとても便利だと思います。
とても残念なのがレンズキャップ・・・
キャップの脱着が非常にやりにくく、特に一度外すとはめこむのにとても苦労するし、フードを一番縮めた状態にしないと取付けできないです。
SV406Pのように被せ式で、外しても落ちないタイプにして欲しいです。
(このキャップ、絶対に無くすと思います。)
もう一つ残念なのがソフトケース。
SV406Pもそうでしたが、脱着が超やりにくい。
着せたら着せたでフードの出し入れだの、フォーカス操作だのがとてもやりにくくなる、鏡筒の回転ができなくなる・・・
ということで私は絶対に使わないと思います。
(あッ、レンズキャップ替わりに前と後だけ使おうかな・・・と)
持ち歩きを考えるなら、スコープがスッポリ入るキャリングケースにして欲しいところです。
細かいところのツメが今ひとつではあますが、光学性能や使い勝手は(値段のわりに)かなり良いと思います。
高級機メーカーのAPOと比べると「どうかな~」(実際に見比べている訳ではないので・・)とは思いますが、価格が桁違いにお安いので気楽に使い倒す積もりの運用には最適だと思います。