今日は日中少し青空が広がりましたが、夜はしっかり曇りとなりました。
さてCMOSカメラで星雲系の撮影をするときに地上からの人工光をカットしつつ、星雲から発する輝線スペクトルのみを透過させるフィルターを使うのが一般的です。
最近ではクワッドバンドフィルターと呼ばれるフィルターを使うと安価なアクロマート式屈折望遠鏡でも色収差をうまく抑えて撮影できることなどもあり、一層フィルターワークの重要性が謳われるようになりました。
ただしこの天体用フィルター、結構良いお値段のものが多く何とか安く済ませられないかと貧乏性の私は思ってしまうのです。
少しでもお安くと、思い付くのがSVBONYの天体用フィルター(CLSとUHC)。
特にこのUHCのほうは透過光のグラフを見る限りクワッドバンドタイプに比較的よく似ています。
ただしこのグラフ、赤外域のデータがカットされていて、最近のCMOSカメラは赤外域にも高い感度を持つものが多いので、単独で使用できるかかなり怪しいです。
(最近のクワッドバンドは近赤外域を完全カットしますので単独使用が可能です。)
で、いろいろ試したのですが、結論から言うとSVBONYのUHCとCLSはいずれも赤外を通しますので、UV/IRカットフィルターを併用しないと充分な効果が得られないことが分かりました。
赤外域に感度を持つCMOSカメラ(実はほとんどの天体用がそうです)では必ず上のようにUV/IRカットフィルターと2枚重ねで使用しなければいけません。
やっぱりクワッドバンドを買わないとダメですかね・・・