望遠鏡を買う前に-Vol.5

 梅雨も終わりに近いのか、天候がすごく不安定で、雨が降ったかと思うと日が射して虹が出たりと、短時間のうちにいろいろな天候を楽しむことができる一日でした。この虹はまだわりと太陽が高い時間(15時ころ)に出ましたので、とても低いところに出ました。

さて今日も「買う前」シリーズの続きです。

望遠鏡を買う前にするべきこと-その3

まずは星座を憶えよう
それでは具体的に望遠鏡を買う前に(買ってしまったけどうまく使いこなせない方も)何をどのように勉強すればよいのでしょうか?
とにかくまず初めに憶えて頂きたいのは「星座」です。「たくさんあるからたいへん」とか「家では暗い星が見えないから無理」という方が多いのですが、全天の全ての星座(88個)を憶える必要は無く40個も憶えれば充分だと思いますし、どうせ1年かけないと全部は見えないので、季節毎に10個だけ憶えればよいわけですし、3等星くらいまで見えればかなりたくさんの星座が憶えられますので、よほどネオンピカピカ、街灯ギラギラの場所で無い限り都会でも絶対に憶えられます。
憶え方についてはまた改めて書きたいと思いますが、「星座」はパソコンでいえばキーボードの文字の配列を憶えるのと同じくらい、天体観察における基礎の基礎だと私は思っています。ぜひ頑張って憶えるようにしてください。

望遠鏡と天体について勉強しよう
前にも書きましたが、望遠鏡についていえば望遠鏡のメカや光学系についての知識、基本的な使い方や、さらには天体写真の撮り方など応用的な使い方も知識として押さえておきたいところです。
天体については天体の種類や、種類ごとの観察のしかた。望遠鏡での見え方や見ることのできる時期などなど・・・
さらっと書いてしまうのは簡単なのですが、その内容はかなり膨大ですし奥が深いです。 従来、天体観察の初心者向け入門書にはあまり良いお奨めできるものがなかったのですが、最近になって「月刊星ナビ」でおなじみのアストロアーツ社から、まさにうってつけの本「天体観察入門」が刊行されました。

ビクセンの初心者向け望遠鏡に付属する「天体ガイドブック」もなかなかの出来なのですが、オマケだけに今ひとつ突っ込みが足りなくて、もの足りない部分もあります。その点こちらは売り物だけにかなり気合が入っています。アストロアーツお得意のビジュアルな解説がメインで、眺めているだけでわかったような気がしてくるから不思議です。
お手軽に勉強するためのお奨めの本としてはまさにイチオシです。
ちなみにこの本、スタパのお土産コーナーでも販売させていただいています。でも、何もスタパまで来てから購入していただく必要もないので、ぜひお近くの本屋さんでご購入ください。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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