冬の星座シリーズ -その6- いっかくじゅう座

いっかくじゅう座です。

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上の写真を見るとオリオン座をベースにした冬の大三角を写したように見える
のではないかと思います。

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実際冬の大三角を写そうと思うとほぼ自動的にこんな構図になると思います。

でもいっかくじゅう座というのは冬の大三角の中にちょうどドッカリと居座って
いるのです。(ちょっとはみ出ていますが)

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4等級から5等級の星で形作られているので、都会では全く見られないのですが、
「大三角の中にある」とだけ覚えておけば、冬の星座がプラス1個覚えられた
ことになります。

星座自体は17世紀に作られたもので特に神話とかエピソードはありません。

星の並びもエピソードも影が薄いのでつまらない星座なのかというとそうでも
ありません。

実はこの星座全体が天の川の中にすっぽり入っている状態なので、わりと有名な
天体がたくさんあるのです。

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これは有名どころのバラ星雲。

肉眼ではあまりハッキリ見えにくい天体なのですが、写真に撮ると派手に写る
ので人気が高いです。(本当に空気が澄んだ日には肉眼でも見えます。)

マニアックなところではハッブルの変光星雲とか、クリスマスツリー星団(=
コーン星雲)などもこの星座にあります。

小さめで地味ですがメシエ天体の散開星団M50もあります。

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小さいなりにまとまり感があって、可愛らしい星団です。

β星は3重星として有名な星です。

いっかくじゅう座は星座としては地味ですが、天の川の中にあるので、空気の
よく澄んだ日にぜひ大きめの双眼鏡で眺めて頂きたい領域です。

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