・・にしても晴れませんが、スタパの庭ではレモンクイン、ルドベキアタカオに
続いて、コスモスが本格的に咲き始めました。
さて「月を味方にする」シリーズ、今日は(3)の続き、月の全景写真を撮影する
上でのテーマについての話です。
(3)でも書いたようにただ漫然と撮影してもあまり面白くないので、何かテーマを
明確にして撮影ためのヒントを紹介しておきます。
今日は「大きさの違う月を撮る」です。
(2010年8月26日掲載記事「最近の月は最遠の月」より)
月は地球のまわりを公転していますがその軌道はわずかに歪んでいて、地球との
距離は概ね35万キロ(近地点)から40万キロ(遠地点)まで変化します。
一公転のうちにだいたいこれだけ変化するのですが、別に月齢とリンクして
いるわけではなく、同じ満月でも40万キロのときもあれば35万キロのときも
あるわけです。
近いときと遠いときの写真を並べると大きさの違いは14%ほどなのですが、
驚くほど大きさが違って見えて、非常に教育的な写真が出来上がります。
詳しくは天文年鑑などで調べて頂けるとよいのですが、近地点や遠地点で
満月になるのは一年で一度くらいしかないので、その気になって狙って
撮らないと撮れませんし、狙った日(満月の日)にうまく晴れるとは限らないので
場合によっては2年越し3年越しになってしまうこともあります。
もちろん大きさの比較をするのは満月だけである必要はなく、大きさの異なる
上弦の月を二つ並べても面白いですし、大きさの異なる上弦と下弦の月を
並べてみるのも面白いと思います。
いろいろな月齢で遠地点と近地点の大きさの違いを並べたら、とても重要な
教育的データになると思います。(本気でやったら何年かかるか分かり
ませんが・・・)
続く・・