「宙ガール」の時代がやってくる?

それにしても秋の空というのはどうしてこんなにもの悲しい色を
しているのだろう・・・・

 

(単に精神的問題かも知れませんが・・・)

さて今日のお題の「宙ガール」という言葉をご存じでない方のために簡単に
説明を・・・。

近頃「山ガール」という言葉はすっかり市民権を得ていると思うので、
説明するまでもないと思います。(ガールとは呼べないご婦人方も総称して
こう呼ぶのですよね・・)

山ガール向けのファッションやアイテム、雑誌などしっかりマーケットに
定着した感があります。

この「山」の字を「宙」(そら)に変えて宇宙や星に興味のある女性を総称して
「宙ガール」と呼ぶような方向に業界では定着しつつあるようです。

以前紹介したコミック「宙(そら)のまにまに」はまさに高校の天文部を舞台に
した星猛者(ほしもさ)の天文女子高生が主役でした。

ガールの前が「天文」でも「星」でも「宇宙」でも「空」でもないのは
この辺からきているのかも知れません。

山ガールほど大きなマーケットには成長しないとは思うのですが、最近では
宙ガール入門向けの本が出版されるようになってきました。

以前紹介した「宙のまにまに」副読本とも言える『宙のまにまに
天体観察「超」入門
』もそうでしたし、わりと最近紹介した「星見るしあわせ」も
直接的ではないですが女性向けの本でした。

今月になって「星空がもっと好きになる」(ガールズ・スターウォッチング・
ブック)(駒井仁南子著、誠文堂新光社刊)という本が発行されました。

 

「宙まに」の「超入門」がどちらかというと体育会系ノリの星猛者短期養成的な
内容なのに対し、こちらはどちらかというと正統派の入門書と言った感じです。

わざわざ「どちらかというと」と断っているのは、どちらもポイントはしっかり
押さえた優秀な入門書ですが、あえて雰囲気を分かっていただくために書かせて
いただきました。

「星空がもっと好きになる」は章間に素晴らしい星景写真があって、とても
癒し系ですし、カラーのイラストや星座の見つけ方と解説もとても丁寧です。

また星を見るスタイルの色々な提案があったり、とにかく何となく星が好きで
これから少しずつ星見を始めてみようかどうしようかと考えている女性(ひと)には
特にお奨めだと思います。

「何となく」ではなく、とても星が好きで、一気に深みにはまりたい方は
「宙まに」がお奨めかと思います。

でもどちらの本も望遠鏡の話はほとんどでてきません。

望遠鏡を使っていろいろ星を見てみたいと思っている方には拍子抜けかも
知れないのですが、実は星を見る趣味というのは望遠鏡以前にどれだけ星座や
星についての知識を自分の中に蓄積できるかがとても重要なんです。

知識の蓄積はパソコンやゲーム機のソフトみたいなもので、ソフトがない限り
パソコンやゲーム機が「ただの箱」なのと同じように、星に対する知識が
なければ望遠鏡は月を見るだけで終わってしまい、あとはコート掛けか押し入れの
肥やしになるのが落ちです。

どちらの著者もその辺のところがよく分かっていらっしゃるようなので、この
ような構成になっているのだと思います。

望遠鏡を使うための入門書はいくらでもありますしね。

そんなわけで「星を見る趣味って何となく難しそう・・・」とお考えのあなた、
それほど難しく考えずにこの辺の入門書片手に「宙ガール」を目指しては
いかがでしょう・・・?

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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