SVBONYの接眼レンズ 62°広角アイピースを使って見た その2

今日も曇り空の一日。

SVBONY社の格安接眼レンズのレビューの続きです。
(前回は少し中途半端のところで終わり申し訳ありません。)

前回は
 23mm ---> ◎(お値段以上でお奨め)
 10mm ---> △(使う人を選ぶ&お値段なり)
  4mm ---> △(使う人を選ぶ&お値段なり)
という結論で終わってしまったのですが、ここでは個々に説明します。

まずは◎評価の23mm。

このレンズ、単品でも1980円ととても安いのですが、予想外に良く見えます。

プルーセル系の純正付属レンズと比較して見かけ視界がとても広いので、広々とした視界が楽しめます。

中心像は充分にシッカリ見えます。

視野周辺では多少像が乱れて色がつき始めますが、あまり端のほうまで見つめることが少なければそれほど気になりません。

アイレリーフも充分でメガネを掛けたままでも視野全体を見ることができます。

広視界型レンズにありがちなブラックアウトしやすいという欠点がなく、アイポイントが寛容でたいへんたいへん覗きやすいです。

プルーセル25mmより倍率が高くなりますが、広視界なので実視界はこちらの方が広くなりますので、どちらかを選ぶ場合私ならこの23mmを選ぶと思いますので、お値段も考慮し◎の評価としました。

次に10mm。

このレンズ、視野の中心はまだ良いのですが、半分から外側は像の縁に色が出始め、視野端ではかなりボケます。

またアイレリーフは短く、メガネをしたままでは視野全体を見渡すことができません。

ブラックアウトはしにくいですが、全体の印象はお値段なりといった感じ。

プルーセル10mmと比較すると覗きやすさは同等、良像範囲はプルーセルといった感じなので、アイレリーフが短いことを含めスタパ的には出番が無さそうな気がします。(製品によりばらつきがあるかも知れませんが・・・)

常時メガネを使用しない方で倍率のバリエーションを安上がりに広げたい方向けといった感じなので△としました。

最後に4mm。

このレンズも10mm同様アイレリーフが短くメガネ使用では視野全体を見渡すことができません。(ただしオルソ4mmよりは覗きやすいです。)

視野のかなり中心から色が付いて見え、中心像もあまりシャキッとしません。
(個体のばらつきや対物光学系との相性もあるかも知れませんが・・・)

プルーセル6mmと比較するとプルーセルの方が倍率が低いのに細かいところまで見える気がします。

とは言え10mmと同様単品で1980円ですので、常時メガネを使用しない方で倍率のバリエーションを安上がりに広げたい方向けといった感じなので△としました。

いずれのレンズも外装は樹脂が多用されていてとても軽くて、安っぽいと感じる人もいるかも知れませんが、その分落としても(角度にもよりますが)ダメージが少なくて済みそうです。

観察会などで人に貸し出して多少手荒に扱われたとしても気が楽です。

過酷な環境のときでも使い捨てるつもりで気楽に使える接眼レンズです。
(ホントはといえるほど裕福でも太っ腹でもないですが・・・)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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