「冬の星座」シリーズの第4弾、うさぎ座です。
うさぎ座はオリオン座のすぐ南(下)にあるとてもかわいらしい星座です。
南に低いのと、暗い星ばかりなので都会ではなかなか見付けることができない
マイナーな星座なのですが、星のきれいな空で見付けることができると本当に
ウサギが浮かび上がって見えるように感じられて可愛いのです。
特に少し西に傾いて地平線が迫ってくると、おおいぬ座に追い立てられている
ように見えて、よりいっそうかわいらしく感じられます。
古くからある星座なのですが、あまりハッキリした神話があるわけでもなく、
狩人オリオンに狩られたウサギだとか、大犬に追い立てられているとか、
周りの星座の添え物のような、とても控えめな星座です。
ところで星座を結ぶ線というのは学術的に決められているわけではなく、
星座の境界線(これは決められている)の中であれば、好きな形に線を引いて
星座絵をイメージしても良いことになっています。
で、この時期うさぎ座を見ると、上の写真の線でつなげたイメージよりも
ピョンピョン跳びはねている感じがして・・・
(ちょっと無理がありますが、)後ろ足がのびているように見えてしまいます。
(私だけか・・・?)
星座を眺めるときに一般的な星のつなげ方と違ったつなげ方をして、自分なりの
星座絵を思い浮かべるのも楽しいものです。
話は変わりますが、星の歌ユニットのアクアマリンの作品の中にも
「冬のうさぎ」という楽曲があります。
(アクアマリンのミマスさんはマイナー星座のファンだそうで他にもいるか座が
テーマの曲もあります。)
寒い冬空に遊ぶうさぎ座がモチーフになっているのですが、とても暖かい曲で
アクアマリンファンの多くがシチューのCMに推薦したいと考えているほどだそうです。
ボーカルのSachikoさんの「おかえりなさい~」というとろけるような
リフレインが素敵で、私も大好きな曲の一つです。
ぜひ一度聞いてみて下さい。
さて、うさぎ座は小さな星座ですがM79というメシエ天体があります。
冬の観察会で見ることができる貴重な球状星団なのですが、小ぶりな球状星団
であることと、南に低いので条件が良くないとツブツブ感が分からず、星雲状
にしか見えないことも多いです。
本体のうさぎ座同様控えめな(?)球状星団です。