流星動画撮影の準備 その5

今日の日中はやや雲の多い天候でしたが夜は良く晴れました。

さて流星動画用の機材としてASI585MC+7.5mm/F2.0のセットをケンコーのスカイメモSに載せるシステムを紹介したのですが、手持ちのCMOSカメラ用レンズとして8mm/F1.6があること思い出しました。

ただこの8mm/F1.6は2/3″(=1/1.5″)センサー用のレンズであるため1/1.2″のセンサーサイズを持つASI585MCとの組み合わせでは四隅の部分に若干ケラレが生じます。

一方、7.5mm/F2.0はm4/3用レンズなのでケラレが生じることはありませんが、少し重いのが難点です。

実際にそれぞれを同じ条件で撮影してみないことには優劣が分からないので撮り比べをして見ました。

まずはm4/3用の7.5mm/F2.0

そして2/3″センサー用の8mm/F1.6

あら不思議、8mm/F1.6のほうが画角が広い・・・

その分四隅にケラレがでている感じです。

星像は8mm/F1.6のほうがシャープで、F値が低い分暗い星も写っている感じです。
(バックグランドの明るさは8mm/F1.6がやや暗いのでF値の違いよりも星像のシャープさが最微星には効いている感じがします。)

暗い流星まで写したいという面では四隅のケラレに目を瞑って8mm/F1.6が優れていそうですが、動画で明るい流星を見せるという面では7.5mm/F2.0のほうが画面が派手になる感じがしそうですし、写野の端まで安心して使えます。

どちらを常用レンズにするか悩ましいところです。
(個人的には7.5mm/F2.0かな・・・?)

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たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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流星動画撮影の準備 その5 への9件のフィードバック

  1. せろお のコメント:

    >どちらを常用レンズにするか悩ましいところです。
    ベストアンサー:8mm/1.6でケラレの出ないカメラと架台を買い足す
    いわゆる「レンズからカメラが生える」現象
    副作用:より広範囲を撮影可能に!

    流星動画撮影用にα7sを持っていますが、
    14mm/1.8+speedboosterでF1.26になるんですが、
    動画の確認が面倒で全然使っていません・・・

  2. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    私もカメラレンズ、Cマウントレンズいくつか試しましたが、Cマウントカメラのような小さな撮像素子のカメラの場合はやはり専用に作られたCマウントレンズの方が高性能だと感じています。
    (中華レンズが台頭して金銭感覚がおかしくなりましたが、本来はカメラレンズより高額です。)

    カメラレンズは同じレンズでも組付け精度で大分性能が異なることもあり、当たり外れが多いように感じています。(チェックするまでわからない)

  3. T-Studio のコメント:

    追記

    カメラレンズとCマウントレンズですが、用途が大分ことなるので検査項目がちがうのかもしれません(カメラレンズ→スナップメイン、Cマウントレンズ→遠景監視、基盤チェック用途など)

    カメラレンズはナップ撮影が大半なので周辺部の精度(片ボケ、周辺部フリンジなど)が設計値通りに組み立てられているものが少ないのではと感じています。(デジカメになってごまかしが効かなくなったのでデジタル専用設計などと謳われたレンズも登場していますし、、多分組み立て精度を上げたのかと)

    まだ試せていませんがカメラレンズだと書画カメラレンズなどは天文用途に向いているかもしれません。(画面全域で歪みなくフォーカスが揃っていることが求められるので)

  4. スタパオーナー のコメント:

    せろおさま
    いやいや・・、さすがに1~2万円のレンズからα7sは生えませんよ~
    一眼カメラはm4/3縛りで、レンズが重々なフルサイズは視線に入れないようにしていますし・・・
    流星に関してはASIのCMOSカメラとASIMeteorCapの組み合わせが楽チンすぎて連続撮影には一晩で戻れなくなりましたよ!

  5. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    機材選びは楽しくも有り賭けでもあり難しいですね。
    特に中華製の場合には当たり外れもあって、さらにギャンブル性が高くなって難儀なことです。
    書画カメラは無限遠も考慮した設計になっていれば良いかもしれませんね。

  6. 大石 賢 のコメント:

    スタパオーナー様

    私は、コリメート収縮光学系のセンサー側レンズをMFT 10mm F2 へ変更、
    センサーも1型へ交換し、従来の 8mm F1.6 レンズ 1/1.8センサーより画質
    の向上を期待しました。

    結果、MFT光学系はコリメート電視観望では使用に耐えませんでした。

    短焦点のMFTレンズは画角が接眼レンズの画角より大幅に広いため、
    視野が小さく写ってしまい、また1インチセンサーはピクセルサイズが
    が大きめで解像度が落ちてしまいました。

    1インチのCOMSに8mmのCCTVレンズを使用してもピクセルサイズが
    大きめのため、解像度が落ちます。

    結局、8mm F1.6 CCTVレンズ+1/1.8 CMOSカメラが、私のミューロン210での
    コリメート電視観望にはベストマッチングであることが改めてわかりました。

    長焦点のミューロンでは、コリメート収縮光学系として大きな縮小率を得るため
    短焦点レンズが必要ですが、接眼レンズの視野角やセンサーサイズとの関係からも
    皆さまのご意見と同じくCCTVレンズが最適との結論になりました。

    それにしても、Amazonで購入した中国製CCTVレンズは、7,000円台とは思えない
    高性能レンズですね。

  7. せろお のコメント:

    いや、α7sではなく、2/3″センサーのカメラを買ってはいかが?
    と言う意味なのですが・・・
    8mm/1.6もそれ用に設計されているでしょうし
    それであれば正しい生え方かと

    ASIMeteorCapは便利そうですね
    ふたご座流星群で試してみます

  8. スタパオーナー のコメント:

    大石さま
    確かにコリメート撮影では接眼レンズの組み合わせや相性にもよりますが、写野の平坦さや写野端の星像を考えると”8mm F1.6 CCTVレンズ+1/1.8 CMOSカメラ”が最適解かも知れません。
    コリメートでは光学系が複雑なぶん様々な要素が絡んで最適解を得るまでがたいへんなのかも知れませんね。

  9. スタパオーナー のコメント:

    せろおさま
    アハハ・・・(勘違い、失礼しました)
    そうですね、確かにレンズに合わせたCMOSカメラを選ぶのが正道ですね。

    でも流星撮るには少しでも写野が広い方が・・・というスケベ根性が災いして
    1/1.2″センサーでいけないかしらん・・と言うのがこの話の始まりです。
    手持ちの機材の中でもう少し組み合わせを見直してみたいと思っています。

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