電子観望の画像処理プロセスを見直す その3

今日は少し雲の多い天候

月はときおり雲から顔を出してくれますが、あまり落ち着いて星見ができる状況ではないです

さてGraXPertを使うと従来よりも少し綺麗な処理ができるようなので計画中の「シン・メシエ天体カタログ」に取り入れて行こうと考えています

先日(5/14の晩)に撮影したM51の画像を撮って出しに近いものとGraXPertで処理したものを並べます

拡大しないと分かりにくいですが、周辺減光とノイズの質が全く違っているのが判ります

上の画像はダーク・フラットの補正をまじめにしているのですが当日は上弦過ぎの月の影響でフラットがうまく働いてくれませんでしたが、GraXPertのおかげで綺麗に平坦化できています(GraXPertはフラット補正がうまく行かなかったときにも使えるのです)

若干のピンボケとガイドズレがあるので「カタログ用画像」入りできるか悩ましいところですがこれまで撮影したM51の中でも最高レベルの解像度になっていると思います

この先10日間くらいは月が明るすぎるのであまり天体写真向けではなくなりますがその先は晴れ間を見つけできるだけM天体を撮影して行こうと思っています

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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電子観望の画像処理プロセスを見直す その3 への3件のフィードバック

  1. 大石 賢 のコメント:

    スタパオーナー様

    GraXpertの作例拝見しました。

    新しいアプリをすぐ使いこなされているのはさすがです。

    その上で、以下のアプリを使用すると、星像が小さく引きしまり
    画像全体がさらにシャープな印象となると思います。

    StarShrink
    https://www.rc-astro.com/software/ss/

    私の場合、撮影対象の Abell ,HCG, Shk カタログなどの銀河団で
    StarShrinkを使用すると暗くて微細な銀河が変形してしまうので
    最近は使用しませんが、M天体のように明るく大きな対象の画像
    には効果は大きいと思います。

    StarShrinkは自体は有料で、画像処理アプリのPhotoshop または
    Affinity Photo 2 上でプラグインとして作動するため、少々出費が
    かさみますが、ご参考まで。

  2. スタパオーナー のコメント:

    大石さま
    先日大石さまより情報を頂いたのでいろいろ調べてみました
    やっとのことGraXPert何とか使えるところまで駒を進めることができました
    調べているうちにStarShrinkの情報もあってかなり魅力を感じていました
    写野周辺像の劣化を防止する意味ですぐにでも使いたいところなのですが、有料であることとPhotoshop または
    Affinity Photo 2 上でプラグインであること(どちらのアプリも使いこなせていないので)二の足を踏んでいます
    スタンドアロンのフリーウエアが出てきてくれると嬉しいのですが・・・

  3. 大石 賢 のコメント:

    スタパオーナー様

    もうご存じかと思いますが、PixInsight+BlurXTerminator アプリで処理すると
    歪んだ星像も円形に修正してくれるそうですね。

    Affinity Photo 2 +StarShrin と比べてさらに高価で扱いも難しく、PCも高性能を
    要求されるそうなので、私には手が出ませんが、フォトコンテストの入選作には
    ほとんどの場合使用されているようです。

    天体撮影で画像処理にこだわると際限なくなりそうなので、深入りはしないように
    しようと思います。

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