今日は終日曇り空の一日。(天気予報は終日晴れだったのですが・・・)
さてこの時期、日没直後の夕方と深夜に西の空にアーチ状の星の並び(アステリズム)が現れます。
まず夕方のアーチ、
左下から シリウス-プロキオン-カストル・ポルックス-カペラ が西の空にアーチを作ります。
もちろんこの並びは「冬のダイヤモンド」を形作る1等星たちですが、大きく西に傾くとリゲルとアルデバランが見えにくくなりアーチ状が目に着くようになるのです。
冬のダイヤモンドの見頃が終わったあとに、わざわざ見えなくなった星(リゲル、アルデバラン)の説明をしてダイヤモンドを紹介するより、「春のアーチ」と紹介する方がスマートな気がするのです。
3月から4月上旬が見頃ですが、この時期でもギリギリ楽しめます。
そして深夜になると
スピカ-アルクトゥールス-北斗七星へと続く「春の大曲線」が大きく西に傾き、これまた西の空にアーチ状に見えるようになります。
夕刻に見頃になるのは6月から7月なので、夏になっているのに「春の大曲線」と紹介するより「初夏のアーチ」といった方がこれまたスマートな気がします。
一般的に使われる、なんとかの大三角だのダイヤだのを覚えたり探すのも楽しいですが、今見えている星空で柔軟にアステリズムを作る楽しみかたがあっても良いと思っています。