-月光で遊ぶ-
さてこの節の「月光科学」は月光で遊ぼう!がテーマです。
元ネタは「図解 月夜の楽しみ方24」(中野純著)で紹介されている
ものですが、せっかくですので「月光科学」的にアレンジしてみたいと
思います。
まずは月の光そのものを使う遊びから・・・
ムーンビームごっこ
鏡で月光を反射させて、その光を人に当てます。
二人それぞれに鏡を持ち、背中合わせの状態から5歩くらい歩きます。
振り返って、相手の顔に月光を先に当てたほうが勝ち・・・
という、いわゆる決闘ゲームです。
なんだ、バカらしいと思うかも知れませんが、やってみると、
なかなか難しくすぐに当たらないので、意外に燃えます。
大の大人が「ムーンビームッ!」とか「月に変わってお仕置きよ!」
なんて言いながらやるところがバカらしくて面白いです。
このゲーム、月ができるだけ高く昇っていたほうが反射光をいろいろな
方向に振りやすいので、やはり月が高く昇る冬向きの競技です。
もちろん太陽光でもできるのですが、鏡の反射とはいえ直射光に
近いですから眼には良くありません。
最近では眼の健康を考えると、太陽光は一瞬でも直視しない方が
よいことになっていますので、太陽光ではやめておいたほうが
良さそうです。
月光を集めて暖を取る
大きな虫眼鏡で月光を集めて、手のひらに焦点を結ばせます。
何だか手のひらの光の当たっている部分が、ほんわか暖かくなって
くるから不思議です。
「熱っ!」といって手をフウフウしてから、子供に当てると
「あっちちっ!」という子が結構いて笑えます。
実のところ月は太陽の光を反射しているだけで、明るさは太陽の
40万分の1、含まれる熱もそれと同じかそれ以下ですから、
相当優秀なセンサーでも温度の変化を検出できないと思います。
・・・と、頭ではわかっていても何となく暖かい気がします。
不思議ですよ~・・。
ぜひお試しあれ。
月の光を飲む
月光浴のお散歩の時は、できればお気に入りのホットドリンクを
持って行くと楽しいです。
私は下戸なのでダメですが、アルコールの好きな方はホットワイン
とか、ホットウイスキーとか、足下が怪しくならない程度に飲むと、
身体も暖まって良いのではないかと思います。
せっかくの月光浴ですから、カップの中に満月を浮かべて、浮かべた
満月と一緒に飲めば何だか月からパワーがもらえるような気がして
楽しいです。
これも月が高く昇っているときのほうが、目線と月の反射光の角度が
一致しやすく、月が飲みやすいです。
月傘
日傘は最近のトレンドですが、月傘をさしている人に出会った
ことはないでしょう。
日傘は日焼け防止などの実用性もありますが、月傘はあくまでも
「おしゃれ」のためのものです。
傘に小さな穴をたくさん開け、木漏れ日のような「傘もれ月」を体中に
写し出します。
ピンホールカメラがたくさんある状態で、たくさんの蛍が体中に
まとわりついているかのように見えます。
これ、日食の時にも持っていると、きっと人気者になれるような
気がします。
もちろん変人扱いされる恐れもありますが・・・
最後は少し真面目に・・
野生動物観察なんていうのはいかがでしょう?
スタパの周辺ではわりとたくさん野生動物が出没します。
ゲストから「飼ってるんですか?」なんて聞かれたこともあるほどです。
月が明るいときに、ジッとしてくれると上の写真のように
撮れることもあります。
彼らは別に夜行性ということもないようなのですが、夜のほうが
人間に邪魔されずに落ち着いて食事ができるというのが本当の
ところのようです。
月光浴・・・ ただ月光を浴びながら歩いたり、景色を眺めたり
するだけでも充分楽しいのですが、ほんのひと工夫でさらに楽しく
なります。
ぜひお試し下さい。