月光浴の科学(サイエンス) -その10-

-月光で遊ぶ-

さてこの節の「月光科学」は月光で遊ぼう!がテーマです。

元ネタは「図解 月夜の楽しみ方24」(中野純著)で紹介されている
ものですが、せっかくですので「月光科学」的にアレンジしてみたいと
思います。

まずは月の光そのものを使う遊びから・・・

ムーンビームごっこ

鏡で月光を反射させて、その光を人に当てます。

091010-081212moonbeam

二人それぞれに鏡を持ち、背中合わせの状態から5歩くらい歩きます。

振り返って、相手の顔に月光を先に当てたほうが勝ち・・・

という、いわゆる決闘ゲームです。

なんだ、バカらしいと思うかも知れませんが、やってみると、
なかなか難しくすぐに当たらないので、意外に燃えます。

大の大人が「ムーンビームッ!」とか「月に変わってお仕置きよ!」
なんて言いながらやるところがバカらしくて面白いです。

このゲーム、月ができるだけ高く昇っていたほうが反射光をいろいろな
方向に振りやすいので、やはり月が高く昇る冬向きの競技です。

もちろん太陽光でもできるのですが、鏡の反射とはいえ直射光に
近いですから眼には良くありません。

最近では眼の健康を考えると、太陽光は一瞬でも直視しない方が
よいことになっていますので、太陽光ではやめておいたほうが
良さそうです。

月光を集めて暖を取る

大きな虫眼鏡で月光を集めて、手のひらに焦点を結ばせます。

091010-081212musimegane

何だか手のひらの光の当たっている部分が、ほんわか暖かくなって
くるから不思議です。

「熱っ!」といって手をフウフウしてから、子供に当てると
「あっちちっ!」という子が結構いて笑えます。

実のところ月は太陽の光を反射しているだけで、明るさは太陽の
40万分の1、含まれる熱もそれと同じかそれ以下ですから、
相当優秀なセンサーでも温度の変化を検出できないと思います。

・・・と、頭ではわかっていても何となく暖かい気がします。

不思議ですよ~・・。

ぜひお試しあれ。

月の光を飲む

月光浴のお散歩の時は、できればお気に入りのホットドリンクを
持って行くと楽しいです。

私は下戸なのでダメですが、アルコールの好きな方はホットワイン
とか、ホットウイスキーとか、足下が怪しくならない程度に飲むと、
身体も暖まって良いのではないかと思います。

せっかくの月光浴ですから、カップの中に満月を浮かべて、浮かべた
満月と一緒に飲めば何だか月からパワーがもらえるような気がして
楽しいです。

091010-081212ingetu

これも月が高く昇っているときのほうが、目線と月の反射光の角度が
一致しやすく、月が飲みやすいです。

月傘

日傘は最近のトレンドですが、月傘をさしている人に出会った
ことはないでしょう。

日傘は日焼け防止などの実用性もありますが、月傘はあくまでも
「おしゃれ」のためのものです。
傘に小さな穴をたくさん開け、木漏れ日のような「傘もれ月」を体中に
写し出します。
ピンホールカメラがたくさんある状態で、たくさんの蛍が体中に
まとわりついているかのように見えます。

091010-081212tukigasa

これ、日食の時にも持っていると、きっと人気者になれるような
気がします。

もちろん変人扱いされる恐れもありますが・・・
最後は少し真面目に・・

野生動物観察なんていうのはいかがでしょう?

スタパの周辺ではわりとたくさん野生動物が出没します。

ゲストから「飼ってるんですか?」なんて聞かれたこともあるほどです。

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月が明るいときに、ジッとしてくれると上の写真のように
撮れることもあります。

彼らは別に夜行性ということもないようなのですが、夜のほうが
人間に邪魔されずに落ち着いて食事ができるというのが本当の
ところのようです。

月光浴・・・ ただ月光を浴びながら歩いたり、景色を眺めたり
するだけでも充分楽しいのですが、ほんのひと工夫でさらに楽しく
なります。

ぜひお試し下さい。

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