今日は町内会の道路清掃奉仕作業。
曇り空のおかげで快適に作業ができました。
さてキットレンズで星景写真の続きです。
昨日は星座を写すのにはソフトフォーカスフィルタを使った方が良いというお話しでしたが、今日はさらに一歩進めて写真用赤道儀による追尾撮影のすすめです。
下は昨日もご覧頂いたフィルタ有りの40秒露光の写真です。
パッと見た感じあまり拡大しなければ星はほぼ点に見えますが、大きく拡大すれば日周運動によって明らかに線になっていることが分かります。
カメラを三脚に載せて固定したままだと星がドンドン動いて行くので、シャッタースピードが長くなるに連れてこの星の軌跡である線が長くなって行きます。
シャッタースピードを長くしても星を点に写すためには星の動きを追いかけてあげる必要があるのですが、この追いかけるための装置は通常「赤道儀」(せきどうぎ)というものを使います。
元々は望遠鏡用の装置で大がかりなものが多かったのですが、最近はカメラ用の小型で簡略化されたものがたくさん出回るようになりました。
(スカイメモS、ポラリエ、ナノトラッカーなどこのブログでも紹介しています。)
写真は私がお奨めのスカイメモSですが、お手軽なのはナノトラッカーやポラリエです。
使い方で唯一面倒なこととして赤道儀の回転軸を北極星に向けるという作業があるのですが、星景写真程度であればあまり精密に合わせる必要もないので、慣れれば30秒も掛からない作業です。
以前は北極星が見えない(分からない)と使えないと思われていたのですが、最近では設置支援用のスマホアプリなどもあって、初心者でもそれほど悩まずに設置ができます。
この赤道儀を使うとどういう絵になるかの作例が下です。
30秒の露光なのでガイド無し40秒よりぱっと見には地味に見えるかもしれませんが、拡大した部分を見比べて頂くと、固定撮影より暗い星まで写っていることが分かります。
星の動きを追尾して蓄積するので短時間でも暗い星まで写すことができるのです。
もちろんさらにシャッタースピードを長くしてもっと暗い星まで写すことも可能になります。
上は60秒露光で、画像処理を少しして仕上げた写真です。
これに星座線などを入れると・・・
夏の大三角と星座を解説する写真に仕上がります。
キットレンズでここまでの写真が撮れれば充分かな・・・と思うのですが如何でしょうか?
ちなみに写真用赤道儀はオプションでF値の明るいカメラレンズを買うよりも安いくらいだと思いますので、星景写真をたくさん撮ろうと思うのならば、後々の使い回しを考えると追加レンズより先に揃えたほうが良い機材だと私は思います。