秋深し・・
昼間でもだいぶ肌寒く感じるような気候になってきました。
さて今日は導入編その6、「導入支援機材について」(4)で、「簡易照準器」に
ついてです。
この簡易照準器、バードウォッチング用のフィールドスコープなどには
当たりまえに付いていて、デザイン的にもうまく処理されています。
低倍率がメインなこともあって、特別にファインダーを用意する必要もない
ほどだと思います。
個人的にはこの機構が天体望遠鏡にほとんど採用されていないのをとても
残念に思っています。
電池不要、調整不要で直感的に使えるという点ではスポットファインダーよりも
優れものだと思うのですがね・・・
使い方については上の写真を見るだけで理解頂けると思います。
スポットファインダーほどピンポイントを狙えませんが、30倍くらいまでなら
簡単に導入することが可能です。
さて、しつこく導入編を解説してきました。
でも、初心者の方が一番最初につまずきやすいところなので各種ファインダーの
得失も含め紹介しました。
それから最後にとても大事なことを・・・
どんなファインダーを使うにしても、天体望遠鏡に星を導入するときは、
できる限り低い倍率で導入します。
(手持ちの接眼レンズで一番倍率が低くなるものを使用して下さい。)
高倍率を使いたいときも、低倍率で導入できてから視野の出来るだけ中央に
目標を合わせ直してから倍率を上げるようにして下さい。
初めから高い倍率だとなかなか導入できずに苦労しますヨ。
また、少し目を離しているうちに目標が視野から外れた時も、面倒ですが
低い倍率に戻してから導入し直すようにした方が、結局はロスタイムが少なく
なります。
だんだん慣れてくると、高い倍率でも一発で導入できるようになったり、
ちょっと視野から外れても勘で視野内に戻すことが出来るようになりますが、
慣れないうちは、「低倍率」 → 「導入」 → 「高倍率」 というクセを付けて
おいた方がよいです。
前にも書きましたが出来るだけ昼間のうちに(星のようには)動かない景色で
練習するようにして下さい。