SVBONY CMOSカメラ「SV305」を使う その12

天候は薄曇りの一日。

残念ではあるのですが、4日連続で夜に晴れてくれて寝不足だったので少しホッとしています。

さてNeptune-CⅡの購入によりあまった形となるSV305を活用するためCCTV用レンズ11-110mm/F1.6との組み合わせを検討して、あまり像が良くないのでお蔵入りかと思っていたらいつもお世話になっているT-Studioさまから「少し絞ると良いよ」というアドバイスを頂きました。

確かにこのレンズ、レンズ内に可動レンズのガイドステーがむき出しにあって開放だともろに光路を邪魔する(星が点に写らなくなる)構造になっていますが、2段も絞れば(F1.6→F2.8)干渉しない位置関係でした。

一般的に絞れば像が改善されることは承知しているのですが、SV305はそれほど感度が高い感じ無かったので明るいF値命みたいな感覚で絞るという発想がなかったのです。

でも他のスチルカメラ用レンズや望遠鏡と較べればF2.8は充分明るいので、絞った状態でのテストをしてみました。

とりあえず広角端でAZ-GTiのアライメント、カシオペヤ座のガンマ星(ナビ)を1秒露光(ゲイン406)を中央に入れています。

6等星くらいまで写っているのでF2.8でも電子ファインダーとして充分に使えそうです。
気をよくしてM27(アレイ状星雲)を狙いました。

モニタ上でもそこそこ見えてきます。

スタック画像を処理すると

作品レベルには到底なりませんが、EAAとして充分なレベルだと思います。

その後一旦曇り休憩のあと大三元(M31-M45-M42)をスタックして遊びました。

まずはアンドロメダ銀河M31、スタックすると(満月近い月の影響ありですが)

お次はすばるM45

前回は星がいびつでひどい色収差でしたが・・・

充分な見応え、そしてオリオン大星雲M42

スタックすればまさしく大星雲

EAAという観点では充分楽しめそうです。

モニタ上ではそれほどでもないのですが、スタックして処理するとピントがすごくシビアで、ほんの少しズレただけで星が赤くなったり青くなったりすることが分かりましたので運用上は気を付けたいと思います。

上はかなりピントを追い込んだ望遠端でのぎょしゃ座の散開星団M38、絞る前は星像が甘くて絵にならなかったのですが何とかそれらしく写ります。

電子ファインダーとして大きめな星雲星団用としてお蔵入りせずにいろいろ活用できそうです。

今回のテストは満月前日の明るい月が空にある(眼視では3等星がやっと見える)と言う状態で行いました。

つまり明るい都会でもそこそこ写るので今後が楽しみですね。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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