今日も曇りときどき雨の天候でした。
「久々」が多いですが今日は本の紹介。
「この夏の星を見る」(辻村深月著)です。
実はこの1年くらい白内障でまともに紙の本が読めない状態でした。
PCやタブレットの自発光型のディスプレイを白黒反転させると読めるのですが、白地に黒文字の表示は読み取るのが本当に苦しかったのです。
そんなわけで紙媒体の本は(コミックや写真集を除き)久々に購入しました。
本作はコロナ渦における青春群像を、星をテーマにしつつ紡がれた作品です。
まだ届いたばかりでほんの少ししか読み進めていないのですが、人気作家「辻村深月」さんの作品だけに結構スイスイ読み進められます。
コロナ渦でそれまでの当たりまえの日常が当たり前でなくなってしまったとき、多感な年頃の中高生達がどんな思いで過ごしていたのか、時間の限られた学生時代の中で「当たり前でなくなった日常」にどう向き合っていたのか、とても深く描かれていてコロナ渦の傷の深さを思い知らされます。
ここ数ヶ月すっかり気が緩んでしまい「そういえばあの時はそうだったな」とつい最近のはずなのに随分前のことのように感じてしまいます。
かなり分厚い作品なので、この先楽しみながら読み進めたいと想っています。