秋の星座 -その24- くじら座Ⅱ

スタパ周辺の黄葉もそろそろ終わりに近づいています。

 

葉の色が黄色を通り越して茶色になり始めています。

完全に茶色になるのが早いか、落葉するのが先かといったところでしょうか・・・。
さて今日は「くじら座」の続きです。

明るい星が極端に少ないわりに、やたらとでかいくじら座ですが、星が少ない
せいもあってか、望遠鏡で見て楽しめる天体もとても少ないです。

メシエ天体としてはM77という銀河がありますが、うお座のM74と同じく
とても暗くて渦を巻いている様子を肉眼で見ることが難しい対象です。

ただ、くじら座にはミラという名前のとても有名な変光星があります。

 

明るさが2等級から10等級まで1000倍くらい明るさが変わります。

変光の周期は約330日です。

上の写真は数日前の写真ですが、肉眼では見付けられるかどうかギリギリの
明るさまで減光しています。

ちなみに下は昨年9月の写真です。

 

撮影データが異なるので一概には比べられませんが、ミラがデネブカイトス
(2.0等星)より少し暗いくらいに見えます。

「ミラ」は「不思議なもの」という意味で、「ミラクル」とか「ミラー」(=鏡)
などの語源になっています。

今でこそ明るさが変化する変光星というのはたくさんあって、厳密には変光
しない星のほうが少ないくらいだとということが分かっているのですが、
望遠鏡発明以前は変更する構成というのはとても珍しいものだったようです。

特にキリスト教社会では、天界(星の世界)というのは神様が作ったものなので
完璧であって、変化することはあり得ないということになっていたそうです。

だから彗星や新星が現れても、大気の中の現象として片づけられていたようです。

ですからそういう時代の人にとって明るさが、見えなくなるほど大きく変化する
というのは「不思議」以外の何者でもなかったわけで、この名前がつけられた
ということです。

現在ではミラと同じような変光をする星はたくさん発見されていて、これらは
「ミラ型変光星」と呼ばれています。

恒星が寿命末期になって核融合のしかたが不安定になっている姿と考えられて
います。

まあそれにしてもミラはクジラの心臓のあたりにあって赤い光をゆっくりと
脈動させているというのはあまりにも出来過ぎな話ですね。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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