今日は朝から良い天気。
スタパ周辺の紅葉は絶好調です。
紅葉をバックに冠雪した八ヶ岳を見たのは何年ぶりのことでしょうか。
かなりレアな風景だと思います。
さて昨日の続き。
古い赤道儀にスカイウォッチャーの「EQ3」用モードラを装着する方法を紹介します。
今回は赤道儀本体や取り付け金物などをできるだけ加工せずに取り付ける方法にしました。
まずモーターを架台に取り付けるために用意した金具がこちら。
25mm角のL字金物2個と、200mmの金物(写真の黒いほう)です。
この3個の金物を下のようにネジで固定します。
架台の方は純正モードラ用の平ギヤを取り外し、モードラ取付用金物のネジを外します。
先ほど組み立てた金物を架台側のモードラ取付用金物に仮止めします。
モーターの出力軸を赤経ウォーム軸にはめ込んでから取付用金物に固定します。
モーターの出力軸のセットビス(イモネジ)を締めてウォーム軸に固定します。
(モーターが空回りしないよう、事前にウォーム軸のセットビスが当たる部分を平らに削っておくとよいです。)
架台のモードラ取付用金物のネジを締めてモーター部を固定します。
文章と写真で書くと長いですが、たいした作業ではありませんし、ドリルやカナノコなどを使わずに済みました。
bearさまよりコメント欄でご指摘をいただきましたが、スカイウォッチャーのEQ3赤道儀の減速比は130であることが判りました。
よってここで紹介した改造をしても正しい追尾が行えません。
お詫びして訂正致します。
なお本改造を行った場合、日周運動の9割程度のスピードで追尾するため、固定状体よりもかなり長く(約10倍)同一の星を視野に留めておくことができますので、眼視観測の場合や月の撮影程度ならばかなり便利に使うことができると思います。
ついでというわけではないですが、この赤道儀架台にいろいろな鏡筒を載せられるようにビクセン互換のアリミゾ金具を付けます。(こちらは以前から作ってあった物で金属加工が必要です。)
下のような金物(アルミプレート)をアリミゾ金具を準備します。
これを組み上げたかたちがこれです。
架台に取付け、鏡筒(ミニスコ)を取り付けるとこんな感じです。
この鏡筒(SHARPSTAR50ED)にはオーバースペックと思えるくらい安定感があります。
(赤緯微動軸が逆向きですが、通常の向きだとモーターにぶつかりやすく可動範囲が狭くなるため、あえて逆向きにしてあります。鏡筒が短いので逆向きでも手は届くので問題なしです。)
今夜は天候が良かったので、早速このセットで月を見て、写真も撮って見ました。
ラフな極軸合わせ(だいたい北側に向けてポンと置いただけ)でも、眼視での観察や写真を撮るくらいの間は微動での調整をしなくても、充分落ち着いて観察をすることが出来ます。
エントリークラスの赤道儀でもやっぱりモードラがついていた方が絶対良いですが、そんな大して儲からないものを商品化しようなどという酔狂なメーカーは無いのでしょうかね・・・・
いつも有用な情報をありがとうございます。
私も、手持ちの減速比144のウォームギアを持つ赤道儀のモータードライブ化を検討しているのですが、EQ3赤道儀のウォームギアは、減速比が130という情報がネット上にありました。その辺はいかがなのでしょうか。EQ3用のモーターを購入してかまわないものでしょうか。
ご教授をよろしくお願いいたします。
bearさま
ご指摘ありがとうございます。
早速確認しましたところ、ご指摘の通りEQ3赤道儀(手持ちの機器は同製品とほぼ同型のビクセン製スペースギヤですが)の減速比は130でした。
充分に調べないままウソの情報を流してしまいました。
誠に申し訳ありません。