梅雨明けで、今朝はとても気持ちのよい朝でした。
夜ははじめ晴れていたのですが、さあ星を見ようと思ったら曇った・・・・
さてラプトル50など入門用望遠鏡でお馴染みのスコープテックさんから「星座望遠鏡」という名称の面白い製品が発売になりました。
発売と同時に入手が出来たので、早速レポートしたいと思います。
この望遠鏡、倍率1.8倍という超低倍率です。(光学的にはガリレオ式望遠鏡です。)
星や望遠鏡などに詳しくない方は「なぁ~んだ、たった1.8倍かよ~・・・」と思うかもしれません。
でも倍率が低いと広い範囲を一度に見ることが出来るというメリットがあるんです。
高倍率だと細かいところを大きく拡大して見るのには適していますが、一度に広い範囲を見ることは出来ませんし、手で持った状態ではブレブレでかえって良く見えないなどと言うことも起こります。
実はこの手の品物は少し前から少しずつマニアックな人達のあいだで静かなブームになっていて、最近だいぶ一般にも認知されるようになってきています。
古くは笠井トレーディングの「ワイドビノ」(2.3倍)という製品が草分けです。
数年前からは「テレコンビノ」と呼ばれるカメラのテレコンバージョンレンズを二つ組合わせたものがマニアのあいだで流行っていました。(詳しくはこちら)
昨年あたりには大手望遠鏡メーカーのビクセンからも「星座観察用双眼鏡SG2.1×42」という製品も発売されています。
ただこれらの製品は倍率が低くて性能が低いと勘違いされがちなスペックの割には、キッチリと作られているので、かなり割高な感じのする価格設定になっています。
(テレコンビノも実際に売られている製品を組合わせて作るので割高です。)
双眼でなくて片目で見る単眼仕様であればカメラのテレコンレンズを中古で入手すれば、かなり安く低倍率望遠鏡として使用することは可能なのですが、ピント合わせが出来る構造になっていないので近視や強い遠視の方には使えないというデメリットがあります。
(テレコンビノもピント調整が出来ないので使う人を選びます。)
単眼仕様でピント調整が可能で、お気軽に星座を見つけるための望遠鏡がこの星座望遠鏡というわけです。(続く)