今日も良い天気。
遠くの山がクッキリ見えています。
昨晩も良い天気で月の写真を撮ったのですが、猛烈な悪シーイング。
ここまで酷く気流が乱れているのも珍しいほどで、まるでモザイクを
かけたような画像になってしまいました。
夕方の西空には金星と水星がとても接近していました。
E-M10の手持ち夜景モードで撮影しました。
さて今日もそのオリンパスE-M10で遊ぶシリーズです。
私がE-M10を購入するときの決め手となったことのひとつに高感度
性能が優れているという評判がありました。
実際に手持ちのm4/3規格のカメラ(パナソニックLumixG3)とどの
くらい違うのか試してみました。
まずはISO3200/30secでの比較。(使用レンズはいずれもPANA14-42mm
f3.5-5.6を使用しています。)
まずはG3のJPEG撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)
同じくE-M10の撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)
このサイズだとあまり違いが分かりにくいですが、G3はこの感度で
熱ノイズのようなかぶりが画像の上と下に出ています。
またE-M10では三つ星周辺にバーナードループがかろうじて見えますし、
馬頭星雲付近もほんのり写っている感じがします。
下は上の2画像の三つ星周辺の等倍切り出し比較です。
G3には星でない小さな点(ホワイトノイズ)がたくさんあり、かなり
うるさい感じですが、E-M10ではダークノイスはあるものの、わりと
ノイズが良く抑えられた感じがして、大伸ばしをしなければそこそこ
使える画像です。
G3の方はこの感度ではかなり無理をしているなぁと感じる写りで、
あまり使いたくないレベルです。
E-M10では輝星の周囲に青ハロが目立つのですが、これは使用した
レンズがパナソニック製であるためG3がソフト的に青ハロを除去し
ているためと考えられます。
同じm4/3規格のレンズでもやはり純正品を使うのがベターなようです。
次に同様の比較をISO6400/20secで行いました。
まずはG3撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)
同じくE-M10です。
G3では熱ノイズの横縞がハッキリ見えていて、よほど理由がない
限り使いたいと思えないできです。
E-M10はG3のISO3200/30secよりもまだマシで、このくらいのサイズ
ならギリギリ我慢できるところだと思います。
こちらも等倍切り出しの比較を示します。
G3はダークノイズ、輝点ノイズが入り乱れてかなり見苦しい状態
になっています。
E-M10もダークノイズがだいぶ目立ち始めますが、輝点ノイズは
それほどでもありません。
今回は(長秒露光ノイズカットOFF)のみですが、実際には(ノイズ
カットON)も行いました。
結果の傾向はノイズカットOFFと同じなのと、いずれの機種もONと
OFFでそれほど画像の見栄えに差がなかった(イヤむしろONにすると
絵が汚らしくなる傾向が強かった)ので割愛しました。
G3とE-M10とでは3年近く発売時期に時間差がありますので、同列に
比較するのはパナソニックに失礼とも思いますが、少なくともG3
との比較ではE-M10は1.5段くらい高感度耐性が優れているように
見えます。
G3ではあまり星景写真やその他の天体写真を撮りたいという気が
おきなかったのですが、E-M10ではAPS-Cやフルサイズと共存、棲み
分けの方向で使って行こうという気になっています。
おはようございます。
毎回 レポート興味深く読んでいます。
さすがに技術的で深くレポートされていて感服いたしました。
私も小型、軽量のこのモデル気に入っています。
ポタ赤搭載用、遠征(特に海外、2017年日食)には最適化かと思います。
またのレポート期待しています。
西やんさま
いつもありがとうございます。
小さな望遠鏡や架台との組み合わせや、
旅行・遠征など荷物の量に限りがあるときなどは
迷わずE-M10の登場になりますね。
価値観の問題もあるので何とも言えませんが、
高感度性能かシステムの軽敏性のいずれを重視するかで
使用機材の選択肢が広がるのはありがたいことだと
思います。
このシリーズまだまだ続きますのでよろしくお付き合い下さい。
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