今日も雨模様の一日でした。
スタパ周辺は肌寒くて、上着がないと少し寒いくらいの気候になって
います。
さて、秋の星座シリーズ、今日からペガスス座を離れみずがめ座に移ります。
まずはみずがめ座の探し方から・・。
みずがめ座はお誕生日の星座でもあるので、知らない方はまずいないと思う
のですが、一番明るい星でも3等星なので見付けるのは結構難しいです。
しかも星の配列からは星座絵の形が想像しにくい星座なので余計に見付け
にくいです。
あまり星座絵の形にこだわらないで探すことにした方がよいようです。
それでは具体的な探し方です。
まずペガスス座の頭の下(南側)にζ(ゼータ)星を中心にγ(ガンマ)、η(エータ)、
π(パイ)の三つの星が取り囲む「三ツ矢」の形を見付けます。
これが見つかるとみずがめ座の全貌をわりと簡単に見付け出すことができます。
ただ4~5等星の暗い星たちなのでよほど星のきれいな場所でないと見付ける
ことはできません。
(ということはみずがめ座自体星のきれいな場所でないと見付けられません。)
この三ツ矢マークが見つかれば、γ星からα-β-εとたどり、みずがめ座の
人物であるガニメデの右肩-左肩-左手を模ることができます。
さらに三ツ矢マークのη星からフォーマルハウト(みなみのうお座)に流れる
水瓶からの水を見付ければみずがめ座の全貌が見えてきます。
この水の流れを模る線も暗い星が多いので、フォーマルハウトまで何となく
つないで行くというくらいにたどれば良いでしょう。
星座絵はこんな感じです。
これでどうして「水瓶?」っていいたくなるかも知れませんが、星座の中には
お話し先行で、形はどうでも無理矢理作ったものもあるので、こんな星座も
あるんだというくらいに考えておけばよいでしょう。
次はみずがめ座の神話についてお話しします。
みずがめ座の星座絵に描かれる人物はトロイの国一番の美少年と謳われた
ガニメドの姿だといわれています。
ガニメドのことを気に入ってしまった大神ゼウスがあるときワシに姿を変え
神の国に連れ去り、神々にお酒(正確には神々の飲物ネクタル)を注ぐ仕事を
させたのだそうです。
ガニメドが瓶に入れたネクタルを注ぐ姿がみずがめ座になったというわけです。
余談ですがガニメドをさらったゼウスのワシの姿がわし座になったと言われて
います。
星の配列からみずがめ座の星座絵を想像するのは少し難しいのですが、この話
にはちょっとした裏があります。
星座が確立されたメソポタミア文明の時代、メソポタミアではみずがめ座を
太陽が通過する季節がちょうど雨期になる時期でした。
雨は農耕をするうえでとても重要なものだったので、このあたりに水にちなんだ
星座をたくさん配置したのだと考えられています。
やぎ座(下半身が魚)、みずがめ座、うお座、みなみのうお座、くじら座と
かなり広い面積を水関係で埋めています。
中でもとても重要な場所に星座の形はどうであってもネクタルの流れを表現して
雨の恵みを表したかったのではないかと思えるわけです。
星座の形に無理があってもどうしてもこの場所にみずがめ座を作りたかった
というのが星の配列からガニメドの姿が想像できない理由なのではないかと
思います。