今日も良い天気。
ここのところ好天が続いているのと、ゲストが続いたのと、昨晩は久々に星列探しをして夜更かしをしたので今日は休養日でした。
冬の星列探しをしていて(今さらながらに)気付いたのですが冬の星座の範囲がとても狭い気がするのです。
なぜそんな事に気付いたのかといいますと、冬の星列探しをしていると夏や秋に較べて紹介できるものがかなり少なくなりそうだからです。
具体的に黄道12星座で季節の星座を考えてみると
春:かに・しし・おとめ
夏:てんびん・さそり・いて
秋:やぎ・みずがめ・うお・おひつじ
冬:おうし・ふたご
というくくりで紹介をすることが多いと思います。
均等に分けるという観点からは3星座ずつに分けた方がスッキリするのですが、秋が4星座、冬が2星座となっています。
なぜこんなことになっているのか考えてみました。
星座の並びと、旬の季節という意味では冬に「おひつじ」を入れるか「かに」を入れるか位置的に微妙な感じがします。
でも他の星座の絡みで考えると「おひつじ」は秋の星座の神話として有名なペルセウスによるチアマウトウ(くじら)からのアンドロメダ救出物語の「ペルセウス」と「くじら」とほぼ同じ赤経(南中時刻がほぼ同じなる位置)にあるので、どうしても秋の星座にせざるを得ません。
また「かに」も、ヘラクレスに退治された魔物しし・ヒドラ(うみへび)・かに のトリオとしてまとめて春の星座で紹介した方が分かりやすいです。
秋と春の両方から侵食されて冬の星座の範囲が狭くなっているのです。
まあ、狭いといってもこの範囲には全天で21個しかない1等星が7個(カノープスを含めると8個)もあるので、通常、感覚的にはとても豪華で狭い気がしないのです。
そうは言っても、実際に双眼鏡で捜天をしていると範囲が狭いのでめぼしい星列を多く見つけることが難しいのです。
そんなわけで一見豪華な星空とは裏腹にABKシリーズとして紹介できる対象が意外に少なくなりそうだという前振りをさせて頂いた訳です。
実は双眼鏡で見ていて豪華な眺めの部分がそれなりに多いのですが、それでアステリズムが作れるかというと、とりとめのない星群が多くて、紹介しにくい対象が多いのにも困っています・・・・