今日は終日良い天気。
とても暖かく、スタパの周りも花盛りという感じになって来ました。
好天が続き、少しモヤが掛かった感じでしたが夜にはかなり良く晴れてくれました。
さて双眼鏡シリーズは一応終了したのですが、今日は双眼鏡で星座を見るお話し。
普通の星座はそれなりの大きさがあるので、双眼鏡でははみ出してしまい全貌を見るのは難しいです。
でも低倍率の双眼鏡ならば小さな星座の全貌を見ることができる場合があります。
双眼鏡を使えば都会でも意外に暗い星まで見ることができますので、肉眼では見えないマイナーな小星座を都会で見ることができます。
小さな星座の観察用には以前紹介した日の出光学のA4など倍率の特に低いものがお薦めです。
この時期お薦めの星座としては「からす座」と「かんむり座」です。
からす座は北斗七星の柄の部分から始まる「春の大曲線」の終点にあるおとめ座のスピカまでの曲線をさらに延ばしたあたりにあります。
これを実視界11°のヒノデA4で見るとちょうど不等辺四角形が視野に入って見えます。
からす座自身はそれほど見所があるわけではないのですが、からす座が南中している頃、このずっとずっと下(南)の地平線下では南十字座も南中しています。
ですから南十字座を見ようと思えば、日本でこのからす座が良く見える時期に南の方へ出かけるのが良いということになります。
そんな風に覚えておくと、何だかからす座がとても大事な星座に思えて来ます。
もう一つ、低倍率の双眼鏡でぜひ見つけて頂きたいのが「かんむり座」です。
かんむり座はうしかい座のすぐ東側にあって南中している頃にはアルクトゥールスの左側にあります。
この星座もヒノデA4の視野にスッポリ収まります。
都会でも円弧状に形の整った7つの星列を辿ることができると思います。
うみへび座、おとめ座、おおぐま座など、大きな星座の多い春の星座の中で「山椒は小粒でぴりりと辛い」といった小星座だと思います。