梅雨らしい天候が長続きせず、今日はよい天気・・
久々に八ヶ岳の山頂がよく見えました。
いつの間にか山頂付近にも緑が駆け上がっていて、ガレ場をのぞけば、全体が
緑という状態になっていました。
いよいよ夏ですね・・・
今日は先月の6日以来、1ヶ月と4日ぶりにお客様に星をご覧いただくことが
できました。(フーーッ・・・)
さて、今日もラプトル60のレビューです。
ところで皆さんは「ラプトル60」と書いてあるとどう読みますか?
もちろんどう読んでもかまわないのですが、発売元のスターライトコーポ
レーションでは、「ろぷとるろくまる」と呼んで(読んで)います。
「ろくじゅう」とか「ろくぜろ」と読むより、その方が業界っぽい感じがしますね。
(気のせいか・・・?)
閑話休題・・
ラプトル50(ごーまる)と60(ろくまる)はカタログ上のスペックは、
ちょっと見かなり近いです。
下にラプトル50、60、アトラス60のスペック比較表をまとめました。
表で見ると「50」と「60」の違いは、口径が5cm→6cm、焦点距離が600mm→
700mmで、そんなに大きく違いを感じません。
実際レンズを見比べても、それほどの違いがあるように見えません。
(右上が「60」、左が「50」)
架台もスペック上は微動装置のない「フリーストップ式経緯台」ということで
文字だけではあまり違いが分かりません。
付属品のアイピースも全く同じで、なんでこれだけで5千円も高くなるの
と思う方がいるのではないかと思います。
でも、正直なところ「50」と「60」とでは望遠鏡としての格が全然違います。
具体的には、口径の違いがたった1cmと思われるかも知れないのですが、
実は1cm違うだけでレンズの面積は44%も大きくなります。
当然、分解能も20%向上しますので、同じ倍率で見ると明らかに「60」の方が
明るく、鮮明に見えます。
何より格の違いを感じるのは高倍率で見たときの安定感で、「60」は100倍
以上に倍率を上げても星の動きを楽に追いかけることができますが、「50」は
いいところ純正の最高倍率である75倍くらいが限度になります。
これ以上になると、キックバックという手を離したときに向きが少し逆戻り
する現象が無視できなくなり、かなりコツを習得しないと星の追尾が難しく
なります。
「60」の架台は「50」のそれより大幅にガッチリしていて、上下方向の
テンション調整ノブもかなり大きなもので、微妙な調整ができるようになって
います。(右奥の「50」は蝶ネジで調整。)
三脚も「50」は小学生を想定した直脚(伸縮なし)なのに対して、「60」は
「アトラス60」と同じ伸縮式の三脚が使われていて、適応力が高められて
います。
そんなわけで、この5千円の違いはとても納得のゆく、むしろリーズナブルな
差だと思います。
続く・・