戦利品で遊ぶ その2

今日はやや雲の多い天候。

でも北風が爽やかで身持ちの良い気候です。

例年お盆を過ぎるとこういった気候の日が多くなるのですけれど、今年はどの季節も一歩先を行く感じですね。

さて昨晩は雨は降っているけれど晴れているという不思議な天気でしたが、この夏一番の天の川だった気がします。

忙しい時期ですがチャンスを捉えてだきるだけ星の写真を撮りたいですね・・・

さて連日たくさんのゲストで繁忙を極めていて、原村星まつりで入手したグッズ(=便宜上戦利品と呼んでいます)で遊ぶ時間が無くて残念なのですが、忘れないうちに紹介を進めます。

今日はこちら

日の出光学の「星座望遠鏡」用双眼化キットです。

この星座望遠鏡は単眼鏡なのですが、元々本体に双眼化して下さいと言わんばかりのネジが切ってあって少し工作の得意な方なら簡単に双眼化ができるくらいの構造になっています。

でも 純正でしっかり双眼化する部品があった方が良いという要望が多く、間もなく正式に発売になるようです。

組立は簡単で、連結用金具に望遠鏡をはめて固定用リングをねじ込むだけ。

5分もあれば2個の星座望遠鏡で星座双眼鏡のできあがり。

ビノホルダー用のネジも設けらているので(倍率が低いのでその必要があるかどうかは別として)簡単にカメラ三脚に載せることができます。

セミハードケースもキットに付属するので保管にも困りません。

純正のケースが2個余りますが、アイピースケースにでもしますかね・・・

さて双眼化して覗く星座望遠鏡はこれまた快適そのものです。

単眼の時でもそれほど不満はなかったのですが、双眼で見るとこんなに楽なものなのかと改めて実感させられます。

世界で一番倍率の低い双眼鏡かも知れません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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戦利品で遊ぶ その2 への3件のフィードバック

  1. Owlione のコメント:

    全4回の星座望遠鏡の記事と合わせて興味深く読ませていただきました。
    ワイドビノ系の双眼鏡も他に自作テレコンビノ、Vixen、このスコープテック、そしてサイトロンと選択肢が増えてきているようですね。

    私はワイドビノを使ったことがありますが、牡牛座のV字の辺りは星々がキラキラ輝いてとても綺麗で、見慣れたWを探して覗いたときにはカシオペア座はこんなに星の多い場所にあったのかと驚きました。
    周辺像の低歪に助けられて、空だけでなく景色を見るのに使えるのも素晴らしいですね。野鳥にはあまり適さないものの遠景を眺めるとたった2倍でも、肉眼では分からなかった細かい景色がよく見えてくるのは意外でした。単純に面積だけでも4倍になったぶん対象物の情報量が増えたことの効果がわかります。

    日中の明るい像や月を見る分には全く気にならないのですが、ワイドビノは視野中心の星の光点の結像が少し甘く感じます。ピントを調節しても、ほうき状の光条がいずれかの方向に短く伸びてややピンボケしているようになるのです。私は両眼とも乱視は少しだけあるはずですが今まで矯正せずに済んでおり、普通の双眼鏡ではこのように見えないのでたぶんワイドビノの設計上の性質ではないかと思います。

    2017年『星座望遠鏡 -その3-』のブログ記事でスコープテックの「星座双眼鏡」は周辺像の良さはワイドビノより上であると評価されていますが、中心域の結像のシャープさの方はどんな感じでしょうか?
    いくつかのレビューからVixenのsgならこの点については有利だと分かったのですが、より軽量で眼鏡対応の星座双眼鏡の存在を知ってこちらにも興味を惹かれました。オーナー様の感想をお聞かせ願えると幸いです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    Owlioneさま
    コメントありがとうございます。
    ワイドビノはこの手の製品の先駆的な位置づけに有り、見え味も決して悪くないと思うのですが、とにかく眼をこすりつけるように着けないと視界が極端に狭くなりますし、瞳が光軸からずれると色収差やアスがでやすいように思います。
    ビクセンのものはこの点が改良されていて、多少目が離れてもある程度の実視界が確保されるようになっています。
    ただし昼間は見やすくて視界が広くてとても良いように見えるのですが、周辺部の結像性能が低いため、星を見ると周辺部の星の数がとても少なく「視野いっぱいの星」という感じではなくなり迫力が感じられません。
    星座望遠鏡については両方の良いとこ取りといった感じで、メガネをしていても大丈夫なほどのアイポイントの長さ(もちろんメガネ無しのほうが広視界ですが)、周辺像の悪化は比較的なだらかなためパッと見たくさんの星が見える感じです。
    中心像の鋭さは個体差があるのと、私自身この手のスコープに中心像の切れ味をそれほど重視しておらず、ぱっと見の星の多さを重視してしまうのであまり大きな差があるような印象はありません。

  3. Owlione のコメント:

    他製品との比較をコンパクトにまとめて説明していただき、それぞれの特徴が掴めたのですっきりしました。ありがとうございました。

    気になっていた中心像についてはやはり自分で覗いてみるしか確かな術はありませんし、オーナー様のご感想からもそれほど悪いものではなさそうだと考え、「星座双眼鏡」を購入してみることにしました。届いてからまだ2日ほど使っただけですが、期待以上の、良い製品だと思いました。
    中心像についてはワイドビノは手元にないので最近の記憶との比較になりますが、結像のシャープさはワイドビノよりも良く感じ、これなら十分満足できるレベルです。ピントがどうも合わないような不快感は、星座双眼鏡では感じません。ワイドビノでは結構苦労した星でのピント調整がすんなりと出来てしまいました。
    そして目の位置に寛容さがあり、比較的楽に覗けるのが嬉しいです。接眼レンズの径が大きく、アイポイントが長いことの恩恵を感じました。

    重量も軽く感じ、片手でも滑らずにつまんで持て、総じて気軽に使えますので、しっかりと考えられ煮詰められた製品だなあと思います。
    それでもワイドビノ(WB)と要素を一対一で比べると、あちらの方が有利な点もちゃんと存在するので興味深いです。簡単に言えば景色の見え方と適応視力でして、2.3倍のWBに比べると1.8倍の星座双眼鏡(SS)は昼間の景色の拡大が弱く感じました。もしかするとSSの少し広い見かけ視界による錯覚かもしれないのではっきり分かりませんが。視野周辺の像の歪曲もWBの方が少なく、不快感はかなり小さいものでした。WBは意外と高台からの展望でも楽しめましたので、日中の使用感も大きな付加価値になりますね。

    最後に、ワイドビノをご使用になる時にお勧めなのが、ゴム製の角目当てです。Nikonの「角型 目当て 7×50TSP」が接眼部に奇跡的に?ぴったりと嵌り、覗く時に周囲の光が遮られるのでより暗い星が見やすくなるような気がします。鼻梁や眼の周りでビノを支えられて、持つのも楽になります。ピント調節でツノの部分も一緒に回転してしまうではないかとお思いでしょうか?その通りですがご懸念には及びません。ツノ目当てが嵌っている見口のゴム部分が自由に回転可能で、目当てを元の位置に回し戻すことが簡単にできるのです。裸眼視専用仕様のWBですから嵌めっぱなしの運用が可能になります。

    そしてこれまた奇跡的に?同じ角目当てが星座双眼鏡にも嵌ります。ワイドビノの時よりは若干きついので、角目当てのリングを軽く引っ張り伸ばすと装着しやすくなりました。こちらも同様のメリットがありますが、眼鏡で覗く時には目当てを取り外さねばならない事と、嵌めた後は目当てだけを回すことができないという難点が存在しますので、適性はWBに二歩譲ります。これだけのために星座双眼鏡の次回改良時にはWB同様のゴム目当てを採用していただきたいほどです。

    因みに取り付けアダプタの違いで「NIKON業務用 HP 角目当て [望遠鏡 パーツ]」というバリエーションもあり一応は嵌められるのですが、リング径が小さいため目当てが飛び出てしまって眼を近づけられないので、適しませんでした。
    角目当てはヨドバシ.comにて安価に、かつメール便でも購入可能ですので一度お試しください。

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