今日もスッキリしない一日・・・・
夜もダメかと思っていたのですが何と2週間ぶりに快晴になり、天の川がはっきり見える天候になりました。
さて小海町の星フェスでの収穫物紹介の続きです。
今回の収穫物の中で一番高額なのはこれでした。
「大気分散補正プリズム」です。
とてもマニアックな天体写真用の部品で、高倍率で惑星の撮影をするときに望遠鏡とカメラの間に入れて使用するものです。
天体からの光というのは私たちの眼に届くまでに(当然ですが)地球の大気の中を通過します。
実はこの大気はごくわずかですが(真上から来る光以外は)プリズムのように光を分散させる特性を持っています。
ごくわずかとは言え低空にあるときに高倍率で星や惑星を見ると光が分散されて上側に青、下側に赤の光がにじんで見えます。
これは2003年の火星大接近の時に撮影したものですが、上に赤、下に青のにじみが出ているのがわかります。(天体望遠鏡で見たままなので上下が逆になっています。)
この光のにじみは惑星面の詳細な模様を写すときに確実に邪魔をします。
でもってこの光のにじみを相殺してクリアに模様を写すために使用するのが「大気分散補正プリズム」なのです。
本当は今年の火星大接近の撮影をするために購入する予定でいたのですが、品切れだったり、時期を逸した感があったりで購入しないままになっていました。
先日の星フェスでは輸入代理店の協栄産業さんが出店されていて、これを販売されていたので良い機会とばかりに購入しました。
ひと味違う惑星写真が撮れるようになると良いのですが・・・
スタパオーナ様、ブログ楽しく拝見させていただいています。今年の火星大接近はなかなか天気とシーイングに恵まれず、撮影する機会が少なかったですが、ADCを準備したおかげで赤・青のにじみ対策には効果が有りました。当方のものは水準器が付いていないので調整に手こずりましたが、キャプチャーソフト(FireCaptuer)にADC設定補助機能が有り、重宝しています。効果はてき面でした。下記webの様に初回は目で合わせたのですがうまくいきませんでしたが、補助機能で時間も短縮でき、結果オーライでした。
http://mutsuraboshi.skr.jp/2018.htm#2018mars
火星も大接近から半分の大きさになってしまいましたが、まだまだ楽しみです。
桑原様
コメントありがとうございます。
シュミカセの20cmで素晴らしい火星像を撮られていて、羨ましい限りです。
もっと早くプリズムを購入するべきだったと反省しきりです。
お近くにお住まいのようですので、いろいろ情報交換ができると嬉しいですね。
スタパオーナ様
火星が顔を出すのが楽しみですね。クリアな動画が撮れていいないので画像処理も大変で結構時間をかけていますが、なかなか難しくて納得できていません。
㎰:私も、光害フィルタを最近購入しましたが、天気が悪く効果が見えていません。星好きなので同じことに挑戦していますね。こちらこそ情報交換をお願いします。