画像処理に暮れる

今日も良い天気でした。

がー・・・ッ、結局家から一歩も出ないまま一日が終わってしまいました。

それというのも昨晩撮影した天体写真の処理をしていたためです。

昨晩はりょうけん座の球状星団M3とかみのけ座の系外銀河NGC4565の撮影をしました。

先日来検討中の短時間露光×多数枚コンポジットの効果を確かめるためです。

星雲星団などの天体はとても暗いので、長時間露光をして天体からの光をたっぷり蓄積させるというのが従来の常識です。

ただ最近のデジタルカメラや画像処理ソフトの性能向上により短時間露光の画像をたくさん重ねあわせることにより、ある程度長時間露光と同じような画像を得られるようになってきました。

元々スタパの40cmはオートガイド装置ではうまく御しきれないかなりのじゃじゃ馬で、長秒露光が得意ではなかったので、この手法が使えれば質の高い天体写真が得られるかも知れません。

というわけで調子に乗って20秒露光という天体写真としてはかなり短めのシャッタースピードでとにとくたくさん撮って後から合成するための画像をたくさん撮りました。

球状星団のM3は18枚の画像を合成しています。

もともと星雲よりも星団は写りが良いのでかなり派手な写りになっています。

NGC4565は97枚の画像を合成しています。

1枚撮りでは分からなかった腕の部分にムラがあって、渦巻き状のものを斜めから見ている感じが何となく分かるようになりました。

元画像がピンボケであったことがとても悔やまれますが、それにしてもフルサイズのRAWデータが97枚となるとPCの処理能力を完全に超えていてとても一度に処理することができませんでした。

何度もフリーズしてしまうため、結局10枚前後ずつの処理となり、かなり手の掛かる作業となってしまいました。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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画像処理に暮れる への2件のフィードバック

  1. KN A のコメント:

    星空の友のものです。
    40cm望遠鏡によるM3球状星団の写真、拝見しました。
    いつも月の写真が多く載っていましたので、今度は大きな望遠鏡による星団・星雲・彗星を載せてほしいと思っていました。
    想いが届いたのか、球状星団を代表するM3を撮影して載せて頂きましてありがとうございます。
    私も肉眼で3等星までしか見えない光害の空で、短時間露出のコンポジット方式で何とか星の写真にできないかと実験撮影しています。
    暗い山へ行けば、きれいな写真にできますが、年齢も考えて明るい自宅で何とかしたいと思っています。
    私の実験では、自動ノータッチガイドで星を点像にできる限界露出時間で撮影し複数枚(例えば20コマ)コンポジットすれば、何とか見栄えのある写真になることが判りました。

    是非、スタパオーナー様の40cm望遠鏡を最大限生かした星団・星雲・彗星等の写真を載せて頂きたいと思っています。

    私は現在、光害の空で20cm電動式ドブソニアン望遠鏡とハレー彗星の時購入したε-130D(相当)望遠鏡を使って球状星団・彗星を中心に撮影してブログに載せています。

    参考までに私のブログ「星空の友」を参照して頂ければ、幸いです。

    今後もスタパオーナー様のブログを楽しみにしています。
    暗い空で観察・撮影する星空の素晴らしさを伝えて頂きますよう宜しくお願いします。

  2. スタパオーナー のコメント:

    KN A さま
    応援コメントありがとうございます。
    このようなコメントを頂くととても励みになります。
    個人的には撮るより見る派です。
    ただ商売柄うちに来て頂くとこんなのが見えますよ・・
    というアピールをしなければと思い、コンテストを目指すような写真ではなく、できるだけ見た目に近い写真が撮れれば良いという感じで写しています。
    それからもう一つはこれから(天体写真に限らず望遠鏡を買おうとか、双眼鏡はどれが良いかとかなど)始めようと考えている方の参考になればということで、星に関して入門的な様々な事柄をブログに記すようにしています。
    どちらかというと広く浅くで、特に写真に関しては万年初心者のままですが、気長にお付き合い頂ければ幸いです。

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