秋の星空探訪(スタパ流) その3

今日もなぜか日中は良い天気でした。

でも台風接近で夜はやや荒れ模様・・・・

と、いうわけで(?)今日も星空探訪の続きです。

秋の星空探訪(スタパ流) その3
 双眼鏡で秋の南天を楽しむ(続き)

☆みずがめ座の三ツ矢マークと、ネクタルスプラッシュ

双眼鏡でペガススのたてがみを見つけたら、そのまま南(下)の方に視野を移動するとわりとすぐにみずがめ座の三ツ矢マークを見つけることができると思います。

空のきれいなところでは肉眼でも簡単に見つけられますが、双眼鏡だとよりハッキリと分かりやすいです。

この三ツ矢マークはみずがめ座の少年が担ぐ水瓶そのもので、ここを起点に「みなみのうお座」の一等星フォーマルハウトまで、水瓶から流れ出るネクタル(神様の飲むお酒)の流れが2本の星座線が描かれます。

星座線だと素っ気ない感じなのですが、この流れのあたりを双眼鏡で眺めるとかなりたくさんの微光星がまるで水が撥ねているように見えてきます。

古人(いにしえびと)はこの微光星も含めてネクタルを流す姿を思い描いたのではないかと思えてきます。

水瓶から勢いよく流れ出るネクタルのスプラッシュな眺めをぜひ見つけて下さい。

☆ヤギのしっぽと隠れた後肢

やぎ座も都会では見つけづらい星座ですが、大きな逆三角が分かるとなかなか印象的な姿です。

神話では牧場の神様がヤギの姿から魚に変身しようとしたのに化けそこねて、下半身だけが魚になって慌てている姿ということになっています。

そういう目で改めてこのやぎ座の尻尾当たり(逆三角の一番左側)を見ると何と魚の尾ビレのように星が並んでいます。

さらに逆三角の左下(内側)には化けそこねて消えていない小さな後ろ肢が見えてきます。

古人が実際に星の並びから化けそこねた話を創作したのかも知れないと思えてくるのです。

☆うお座のリボン

うお座は親子の神様が魚に変身したとき迷子にならないようにお互いの尻尾をリボンで繋げたという神話がモチーフになっています。

フラムスチュート天球図譜(恒星社刊)より

星座線では素っ気なく2本の線がリボンになっていますが、星座絵ではリボンがかなりヒラヒラした感じに描かれています。

星座絵のヒラヒラは脚色なのかと思っていたのですが、双眼鏡でリボンのあたりを見ると、実は微光星がたくさんあって、リボンがグニャグニャにはためいているのが分かります。

星座絵のとおりというわけではないですが、空がきれいで眼の良い古人にはうお座がこんなふうに見えていたのだと思えてくるのです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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