今日はめまぐるしい天候。
降ったりやんだり晴れたりで夕方には虹が見えて、夜には晴れました。
今日も秋の星空探訪の続きです。
秋の星空探訪(スタパ流) その4
カシオペヤ座付近を楽しむ
秋の天の川は、はくちょう座のデネブ付近からとかげ座(ケフェウス座を掠め)、カシオペヤ座、ペルセウス座を通り冬の星座であるぎょしゃ座に抜けて行きます。
この時期は南天の地味目な星空に対し、北西から北東の範囲の北寄りがとても賑やかなのです。
カシオペヤ座付近の天の川はいて座、たて座付近のきめの細かい天の川とは雰囲気の異なる少しざらついた見え方をします。(それはそれでとてもきれいです。)
この付近は望遠鏡でも双眼鏡でもとても見所が多いので、南天と同様それぞれに細かく紹介したいと思います。
まずは望遠鏡編。
カシオペヤ座周辺には見応えのある散開星団がたくさんあります。
まずは定番の散開星団M52
たくさんの明るい星から暗い星までがビッシリ集まっていて楽しめます。
次は少しマニアックですが散開星団NGC7789
小口径だと星雲状に見える程の微光星がビッシリと視野いっぱいに広がる様子は(条件の良い日には)歓声が上がるほどの壮観です。
ぜひ大口径の望遠鏡で見て頂きたい散開星団です。
次も少しマニアックな散開星団NGC457
この星団、散開星団としてはそれほど目を見張るほどの存在ではないのですが、周辺の星をうまく繋げて「E.T.」(名作映画で子供に助けられる宇宙人)に見えることから「ET星団」として有名です。
世代によっては「バルタン星団」のほうが受けが良かったりしますが、星の繋げて何らかの意味あるものに見立てる「アステリズム」遊びのきっかけとして見て頂くと面白いと思います。
カシオペヤ座でぜひ見て頂きたい二重星を紹介したいと思います。
カシオペア座η星(固有名:アキルド)は約19光年彼方にある3.4等星の恒星です。
この星、実は私たちの太陽と明るさや大きさが非常によく似た星であると言われています。
私たちの太陽も19光年離れたところから振り返るとこの星のように見えると言うわけです。
さてこのアキルド、すぐ近くにお伴の星(伴星)を従えた連星です。
ぜひ注目して頂きたいのはこの伴星の色。
スタパの40cmで見ると、とにかく赤い。
ベテルギウスやアンタレスといった赤色巨星のオレンジとは少し違った、赤黒いというか赤銅色(新しい10円玉みたいな色)をしています。
いつも楽しく拝見させていただいております。
今回のカシオペヤ座の全体画像なのですが、丸で囲んだNGC457の場所が
違っているのではないかと思い書き込みさせていただきました。
あと文中で名前が「NGC475」になっている箇所があります。
ご確認いただければと思います。
とも さま
ご指摘ありがとうございます。
あらあら、何を勘違いしてるんだか・・・?
という感じですね。
早速ていせいさせて頂きます。