ラプトル60をチューンする

今日も日中は良い天気。

でもこの後雷雲がモクモク広がって雷雨に・・・

夜も台風が列島に近づいているためか、時たま晴れ間が見えるものの、曇り雨でした。

さて、ご存じの方も多いと思いますがスタパではスコープテックの入門用望遠鏡を販売しています。

入門用としては一押しの製品なので発売開始当初(2010頃)から取り扱っていますが、サンプルとして貸出もしていますし、個人的に出番も多いのでヘタリが出ている部分もあるので、少しチューンナップして見ました。(ぶっ飛んだ改造をした個体もあるのですが、こちらは純正そのままです。)

まずは上下の回転軸が渋くなって何となく操作感が良くないような気がしたのでバラして見ました。

回転軸の内側(鏡筒側)の摺動部がなめらかでなく凸凹していたり、キズになっていましたので、樹脂コンパウンドを塗りつけ摺動部を研磨してみました。

塗って、組み込んではコキコキ(100回くらい)、また塗ってコキコキ(100回くらい)・・・

だいぶなめらかになりました。

合わせて、三脚側の摺動部を手で触れると何となく内側に飛び出た感じだったので(これがキズの原因?)ヤスリでエッジ部を丸めました。

回転軸にはM10のボルトが使われているのですが、長年の使用で鏡筒側の軸穴が広がっているのか、カクカクとした動きが出るので水道工事用の防水テープをボルトに巻き付けて太さを調整します。

かなりキツキツになるのでねじ込むようにしてセットします。

新品の動きとは違いますが、かなりスー・ピタッという感じで動くようになりました。

ラプトル60の場合、接眼レンズのところを持って鏡筒を振り廻すことが多いのですが、ウチの固体はドロチューブ(合焦筒)が少しグラグラして持ち上げたあとに離すと、カクッと視界がズレてしまいます。(ロットなどで個体差はあるかも知れません。)

合焦用のピニオンギアを外して、ドロチューブを引っこ抜いたら、滑り用テープが手前の方に貼られておらず、これがカク付の原因のようだったので手前の部分にも滑り用テープを(2箇所)追加で貼りました。

滑り用テープなどと言うとむずかしそうですが、「敷居滑り」という商品名で売られているテープです。

おかげでドロチューブのカク付はほとんど無くなり、架台のチューンと合わせて140倍くらいの倍率でもストレス無く振り回すことができるように復活しました。
(本記事を参考にしていただくのは全く問題無いですが、あくまでも自己責任でお願いします。)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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