今日も晴れていましたが夜は曇ってしまいました。
昨晩も22時くらいまでは何とか晴れてくれたのですが、この時期21時過ぎになるとおおいぬ座の1等星シリウスが地平線上に昇ってきます。
シリウスは1等星の中でも最も明るい恒星で-1.5等星で、青白い星なので昇ったばかりでも良く見えやすいですし、赤っぽく見えるとも少ないです。
上の動画は昨晩昇ったばかりのシリウスを40cm望遠鏡にスマホを覗かせ撮影したものです。
少し露出オーバーでシリウス本体は白く飛んでいますが、メラメラしているのがわかると思います。
上に赤、下に青のにじみがありますがこれは大気のプリズム現象によるものです。
シリウスには焼き焦がすものという意味があるそうですが、まさにそんな風に見えますね。
その日のシーイングや使う望遠鏡によって見え方は様々なのですが、この状態の時に肉眼で観察すると白く飛んだ部分も色鮮やかにミラーボールのように見えます。
学術的に意味があるわけでは無いですが、昇ったばかりのシリウスを見つけたときはぜひ100倍以上の倍率で眺めてみて下さい。
きっとその美しさに驚くと思います。
他の星でも昇ったばかりの時は同じように見えるはずなのですが、前述のようにシリウスが特別明るく、青白い光なので七色がハッキリ分かりやすいようです。
スタパの観察会では11月後半の東の地平線まで良く晴れた時だけご覧頂けるとてもレアな観察対象です。