UBUNTU(LINUX)で望遠鏡を制御する

今日は曇り、午後から雨になりました。

雨が降り出すまでのあいだ、コテージ棟との連絡通路周辺の草取りをしました。

かなり根がしっかりした雑草なので掘り起こすように、しないと根まで取り除くことができません。

わずか10㎡ほどですがヘロヘロになってしまいました。(午後から雨で助かった・・・)

さてここの所、夜や天候の悪いときにパソコンで望遠鏡を制御する方法を検討しています。

昨年の今頃は、T-Studio様が主宰する「Salon de Astronomy(星空を楽しむ部屋)」のサイトを参考にしながら、実際にT-Studio様にリアル&遠隔でご指導を頂きながら検討していた手法の続きです。

Salon de Astronomyでは主にSBC(シングルボードコンピューター)のラズベリーパイ(通称:ラズパイ)をベースに用いる手法が詳細に解説されています。

T-Studio様にラズパイ3をお借りしてシステムをいろいろ検討したのですが、どうもスタパで所有している機器との相性がよくないのか(たぶん理解が足りず使い方が悪いだけか・・)、今一歩のところで使いこなせないままになっていました。

そんな事もあり確実に動作することが確認できたASIAIR-Pro導入しました。

ラズパイでいろいろ試行錯誤したこともあり、かなりあっさり使い始めることができました。

もちろんASIAIR-Proでもラズパイ同じようなことができるのですが、こちらはAISのCMOSカメラしか対応していない機能限定版。(使える架台にも制約があったり、Windows非対応であったり)

Salon de Astronomyでは最近になって
 1.WindowsからラズパイのINDYサーバーを使って制御する手法
 2.WindowsとLINUXのツインブートにして制御する手法
 3.WindowsにLINUXアプリを組み込んで制御する手法
などが紹介されています。(いずれもプラネタリウムソフト「KStars」を介して制御する手法です。)

ここ2~3週間のあいだ上記1と3についていろいろ試して見たのですが・・・
 ・1の手法では何とか繋がるのですが、望遠鏡(=架台)の動きがおかしい。
 ・3では(設定方法が悪いのか)全く機能しない
と言うわけで、どうもうまく行かない状況でした。

ならば初めからLINUX(=UBUNTU)マシンに一本化して制御ができないか考えてみました。

手持ちの古PC(LINUX勉強用にUBUNTUをインストールしてある)にKStarsをインストールして、KStarsに内蔵のEKos(機器接続用INDYサーバーアプリ)経由で繋げるとあっさり動作させることができました。

ホームポジションが北極ではなく、真北の水平方向というのはラズパイのときと違いますが、かなり高速にそれらしい方向に向いてくれます。

QHYのCMOSカメラのドライバーも何とかインストールして認識してくれました。
(正直なところLINUXに関しては全くの素人同然なので、何だかよく分からないうちに繋がったという感じです。)

導入精度やプレートソルビング、画像スタック手法など電視観察に向けてのハードルがたくさんあるのですが、とりあえず泰一関門突破というところでしょうか?

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 八ヶ岳の生活, 望遠鏡・機材 パーマリンク

UBUNTU(LINUX)で望遠鏡を制御する への3件のフィードバック

  1. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    UBUNTUにも挑戦されたのですね。
    Ekosは最近になって経緯台のホームポジションが北極→真北に変更されました。

    本家のINDI環境は設定などがややこしいのが難点ですが、実はシミュレーションドライバを利用すればかなりスピーディに星がなくても全ての動作をチェック出来ます。

    https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-417.html

    私は現在MiniPCでWindowsとUBUNTUのデュアルブートで使っていますが、安定性、PlateSolvingの速さ、上記シミュレーションドライバを使用した室内チェックなど、どう贔屓目に見てもUBUNTU側の方が快適なのでそちらばかり使用しています。
    (Windows環境もかなり苦労して天体機器制御のトラブルを消したのですが。。)

  2. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    いつもありがとうございます。

    EKosのホームポジションが真北/水平に変わっていたのですね。
    はじめ混乱したのですが、ミードのETXシリーズのホームポジションがそうであったことや、
    KStersの画面表示で接続時に望遠鏡の向きがそうだったので、UBUNTUだけの設定かしらと思って使っていました。

    初めはCMOSカメラのドライバーが無かったのでT-Studioさまの記事を参考にシミュレーションドライバーを用いて動作チェックを行いました。
    高速でジージージー、ピタッと動作する様子にかなり感動しました。

    LINUXの扱いについてはまるで素人なので、ドライバーひとつ組み込むのにも別のPCでネットで調べながら進めているのでなかなか捗りませんが、何とか使えそうな気がしています。

  3. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    昼のうちにCCDドライバのみを接続して動作確認と色調整をして保存します。
    その後、CCDドライバをシミュレーションドライバに変更してマウントやフォーカサーなどを接続して動作確認すれば室内で全ての動作チェックが出来てしまいます。
    (INDIのCCDシミュレーションドライバは架台の動きやフォーカスの動作に連動します。)

    この状態で全ての機器をチェックしてから使用すれば夜空でのチェック時は調整程度ですむのでかなり効率的ですよ。

    もうアプリのインストールなどはお済みのようですが、私のブログにコマンドが列記されていますので、必要な部分をテキストに保存してターミナルにコピペしてご使用ください。(インストール作業はコピペのみで終わりますので慣れるとかなり楽ですよ。)

    https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-13.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください