SkyWatcher AZ-GTiを使う その8

今日は皆既月食の日。

八ヶ岳は青々としていますが、天候は今ひとつ。

結局晴れないまま月食は終わってしまいました。

さてAZ-GTiとUBUNTU+Kstarsシステムの組合わせテストの続きです。

今日はAZ-GTiをUBUNTU+Kstarsシステムに繋げ、プレートソルビングで天体を導入するところまでの流れを説明します。

UBUNTU+Kstarsシステムへの接続ですがAZ-GTiにはオプションのUSB変換ケーブルを介してUBUNTUのPCに繋ぐだけです。(もちろんCMOSカメラもUSB接続します。)

接続をして鏡筒をホームポジション(真北/水平)に向け、電源オン。

Kstarsを立ち上げたらEcos(天文台マーク)を起動します。

はじめだけEcosに使う望遠鏡のProfileを「+」マークをクリックして設定します。

ここでは
 名前:SW_AZ-GTi-test
 MOUNT:AZ-GTi Alt-Az
 ccd:CCD Simulator(室内のテスト時、実際は:SVBONY SV305 としています。)

右下の「保存」をクリックすると下のようになりますので、スタートボタンをクリックします。

INDYコントロールパネルが立ち上がるので
 1.「AZ-GTi Alt-Az」タブを開き
 2.「Connecthion」が緑になっていることを確認したら
 3.このウインドウを閉じます
(うまく繋がらないときは、何がしかトラブルがあるときです。私は良くマウントの電源を入れ忘れていたり、USBケーブルが繋がっていなかったり・・・、根本的に違う種類のマウントを設定していたり。原因は様々なので特定は難しいのですが・・・)

以上の操作でKstarsの星図画面を見ると、真北の地平線に望遠鏡が向いているという表示が出ているはずです。

ここでEkosウインドウに表示されるアイコンの説明をしておきます。

左側3つのタブは常時使わないので、カメラマークから

◎カメラマーク:カメラの制御、シャッタースピードやゲインの調整、プレビューなどを行います。

◎虫眼鏡マーク(フォーカサーを使用する場合):オートフォカスの制御を行います。

◎的(まと)マーク:プレートソルビングを行います。

◎三脚マーク:マウント(架台)の制御を行います。何故かここでメインやガイド鏡の口径/焦点距離の設定を行います。

◎土星マーク:オートガイドの制御を行います。
(各タブの設定や使い方はいつもお世話になっているT-Studio様のサイトを参考にさせて頂きました。ここで説明すると膨大な量になってしまうしT-Studio様の説明と被ってしまうので詳しくはそちらをご覧下さい。)

まずはプレートソルビングで何か天体を導入します。

前準備として下の画面のように
 1.メニューバーの「1」をクリックし「What’s Interesting」を開き
 2.「What’s Interesting」ウインドウの左下にある虫眼鏡マークをクリックします

次に見たい天体(ここではベガ)を選び
 1.ベガをクリック
 2.「Center in Map」の「Auto」と「Ttack」にチェックを入れます。
   (これは必須ではありませんが、観察対象を見失わないようにしたほうがよいです)
 3.「Slew Telescope」をクリックすると
 4.望遠鏡のマークがベガの方に動いて行きます
 

望遠鏡の動きが止まったら
 1.プレートソルビングタブを開き
 2.「Capture & Solve」をクリックします
 

とりあえず今向いている方向を撮影して、
写った星の位置から自動的に自分がどの方向を向いているか推定し、
目的の天体との距離を予測、
自動で望遠鏡を動かして・・・

を繰り返して目的の天体を画面の中央に移動させます。

上はミザールを指定したときのものです。(すみません、ベガを導入したときの画面が見あたりませんでした・・)

プレートソルビングやオートガイドを行う場合、カメラの設定(ここでは左下の「Plate Solve Capture Options」を高めに設定しておくと成功率が高くなるそうです。)

写真と文章で説明を書くとやたら長くて難しそうなのですが、実際にはKstarsの星図上で見たい天体をクリックして「Slew Telescope」をクリックするだけです。

それだけで超マニアックな天体だって簡単に画面中央に導入してくれるので、クセになるほどお手軽です。(続く・・・と言ってもこの先はまだ記事にできるほど使い込んでいないので続きの掲載時期は未定です。)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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