UBUNTU(LINUX)で望遠鏡を制御する その8

今日は一日雨模様で、霞んだ一日でした。

外作業ができないので、いろいろ調べ物をしているうちに、あっと言う間に日が暮れて一日が終わってしまいました。

調べいたのは先日来いろいろ遊んでブログでも紹介しているAZ-GTiを、UBUNTU+Kstarsシステムを用いて如何に快適に使いこなしていくかを検討するためです。

Kstarsにこだわっているのはプラネタリウムソフトでありながら(昨日も紹介したのですが)
 ・カメラの制御
 ・望遠鏡架台の制御
 ・自動導入の自律化
 ・オートフォーカス
 ・オートガイド
と言った、星空観察や天体写真撮影のための様々な機能がひとつにまとまっているからです。

もちろんWindowsのPCでシステムを組んだり、先日購入したASIAIR-Pro+スマホ(orタブレット)でも同じような事ができるのですが、

 Windowsだと結構お高い有料ソフトの導入が必要(ステラショットなど)
 ASIAIR-ProシステムだとZWO社製品の縛りやプラネタリウムアプリを別に用意しなければならい

などそれなりの投資が必要なのですがKstarsは完全無料なのです。

ただネックなのはシステムをUBUNTU(LINUX)のPCで運用しなければならないこと。
(現状Windowsでは機器制御用のINDYサーバーを扱うことができないため)

ネックというのはLINUXが自由度が高すぎてLINUX素人にとって何をどう活用したら良いかわからないことが多すぎることです。

例えば同じWi-Fiネットワーク上にぶら下がっているUBUNTU+KstarsシステムにWindowsのPCから遠隔操作が可能であるとか、

直にWi-Fiネットワーク接続してWindowsのPCから遠隔操作するとか

WindowsのPCから遠隔操作でUBUNTU+Kstarsシステムの中のINDYサーバーだけを使って、WindowsにインストールしたKstarsで制御をするとか・・・・

素人からするといろいろやり方があるだけで調べるのに頭がパニックですし、それぞれの得失が分からないので試しているうちに何をしているのか分からなくなってしまったり・・・・

もう少し頭が整理されてくるとスマートに使いこなせるのかもしれません。

いろいろ調べているうちにWindowsが次のメジャーバージョンアップ(21下半期)に、たぶんLINUXのGIUインターフェースのアプリケーションに完全対応させる機能を付加するというニュースを見つけました。

そうなると当然データやファイルの共用も可能になるはずなので、WindowsのPC中に組み込んだUBUNTU+Kstarsシステムで望遠鏡やカメラを制御し、Windows側で画像スタックと画像処理がシームレスにできそうな気がしてきました。

あと半年の辛抱かな・・・、と思考が停止したのでした。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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UBUNTU(LINUX)で望遠鏡を制御する その8 への3件のフィードバック

  1. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    WindowsのLinuxアプリに関してですが、簡潔にいうと天体アプリ系はNGだと思います。
    Windowsはunix系とは通信系の扱いが全く異なるため移植が非常に困難なのでTCP/IPにしろ、シリアルにしろUnix系の制御環境が使用できません。。(以前散々調べました。)

    そのため、おそらくアプリは動いても天体機器の制御は出来ないと思います。

    天体アプリの場合はCOMがトラブルの元になります。(INDIのラッパーもありますが、安定性が著しく落ちます。)

    トラウマがあるとのことでしたが、現状もっともINDI環境を簡単に、安定して使用できるのはMACになります。(本家のLinuxより良いです。)

    KStarsをネットからダウンロードしてコピーしてHDに入れればサーバ、ドライバなど、必要な環境が一式揃います。(今まで様々なOSでテストしましたが、圧倒的に環境構築が簡単です。)

    唯一シリアルを固有名で管理するので、Linuxのように設定しなくてもINDIの利点(ドライバの一括認識やフル自動制御など)を簡単に利用できます。

    私は遠隔リモートでの使用のため、消費電力が少ないMiniPCやSBCに頼らざるを得ないため、LinuxでINDIを使用していますが、商用電源が使用できるのであれば、天体機器の制御に関してはMacが一番安定して使用でき、環境構築も圧倒的に簡単です。(他の環境での苦労が馬鹿みたいに感じるほど楽ですよ。)

  2. T-Studio のコメント:

    追記

    INDIやindigoは天体機器の制御に必要なデータを全てTCP/IP経由で利用できるため、ありとあらゆる組み合わせが出来ますが、現状で快適に利用するためには映像や画像データの扱いに配慮が必要になります。(それ以外は微々たるデータ量なので全く問題なく利用できます。)

    問題になるのは天体カメラで、画像データやストリーム映像を無圧縮のRAWでしか利用できません。
    そのためデータ量が膨大になるため、ネットワーク経由で転送した場合、非常に転送時間がかかります。(快適さが転送経路の速度に依存してしまいます。)

    WIFIが10ギガビットくらいで転送できるようになれば、どのような経路でも快適に使用できるでしょうが、現状では制御用のPCで全ての処理を行うのがもっとも快適です。

    リモートで使用する場合は制御用のPCをリモートデスクトップなどで操作するのが最も高速です。

    理由は単純で重い天体カメラのデータを転送せずに利用できるからです。

  3. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    今回も詳しい解説をいただきありがとうございます。

    やはりMacですか・・・・
    私の場合、最近はトラウマがさらにひどくなりiOSに長時間触れていると精神状態が不安定になって、機能障害を起こしそうな恐れを感じるのでできるだけ近づかないようにしています。
    仕事上、キャッシュレス関係の会計処理にiPadを使っているのですが、最近はおかみに任せっきりです。
    と言うわけで当面LINUXプラス、画像処理はオフラインでWindowsという組み合わせで凌ごうと思います。
    まあEAAに限ればLINUXのみで充分事足りそうですので、リモートデスクトップでの運用なども含めもう少し使い方を習熟しつつ実戦投入して行きたいと思います。

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