EAAでダークを引いてみる その2


今日も曇りときどき晴れで落ち着いて星を見られない状況・・・

さてSVBONYのCMOSカメラSV305でEAA(電視天体観察)をするときの設定として感度を少しでも上げる手法としてビニングを行い、ひどくなるダークノイズを軽減する方法について検討するの続きです。

今回は長秒露光をするためにD5フィルターをかけて実験しましたが、冒頭の写真はフィルターなしでシャッタースピード1/500秒、ゲイン400で撮影した時の画像です。

これに減光フィルターをかけて30秒、ゲイン400でダーク補正をしないで9枚スタックした時の画像が以下です。

露光時間が長くなるとノイズが多くなり、かなり見苦しいのがわかります。

以下にダーク画像として1枚のとき4枚のとき10枚のときの画像を並べます。

まずはダーク画像1枚

次にダーク4枚合成

次にダーク10枚合成

冒頭の画像と比べると1枚でも劇的にきれいになっているのがわかります。

そして4枚→10枚となるごとに画像がきれいになるのがわかります。
(4枚と10枚の差はわりと小さい感じです)

ダークノイズはシャッタースピード、ゲイン、センサー温度によって変わるので、わりとこまめにとった方が良いと思うのですが、30秒露光でダークを10枚撮るためには5分が必要なので気が急いているときにはつらい時間です。

作品を作るわけではなくEAAに徹するならダーク4枚合成程度でもよいかという気がします。

また、EAAでは露光時間は8秒くらいまでの場合も多いので10枚合成のダークを撮るのはそれほど苦にはならないかも知れません。

全くダーク補正しないよりはできるだけした方が良いので、できるだけ負担にならない範囲で行うのが良いかもしれません。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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