今日は薄曇りのち曇りで、星の見えない夜になりました。
さて昨晩はLX200でプレートソルビングの設定が良さそうに決まったのに気を良くして、実戦投入を試みました。
3月21日の備忘録(こちらhttps://star-party.jp/wp/?p=29830)と違うのは架台をアプリのSynScanProで制御しアライメントを行うのではなく、LX200側でアライメントまで完了しておいてからDeviceHubに接続する手順になります。(その前にASPAでの設定は必要です。)
SharpCapでカメラ(Neptune-CⅡ)を接続し、恐る恐るプレートソルブボタンをクリックすると、見事にアライメントに使用した恒星が画面中央に導入されました。
その後ステナビを起動しLX200に接続、ステナビからの導入指示で目標天体に移動指示、停止後SharpCapでプレートソルブを行うと、気持ちよく目標天体を中央付近に導入してくれました。
導入や追尾の精度はAZ-GTiの時よりかなり安定していた感じがします。
というわけで昨晩かなり明るい月明かりの中で撮影した天体を順に紹介します。
まずはファーストショット、おとめ座銀河団のM86付近です。
月が近いのに露光時間を長くしすぎてカラーバランスが破綻してしまいました。
りょうけん座の球状星団M3
レデューサーレンズの性能上、視野周辺のコマ収差が大きく、中心部でも星像が甘いですが、さすがは口径200mm、かなり細かい星まで分解します。
おとめ座ソンブレロ銀河M104
ソンブレロには見えませんがM104らしい見え方です。
続いて春の系外銀河の雄、りょうけん座の子持ち銀河M51
次も系外銀河、おおぐま座回転花火銀河M101
次は球状星団を2つ、まずはへび座のM5
そして球状星団の雄、ヘルクレス座のM13
立体感さえ感じられる写りです。
そしてまたりょうけん座、かみのけ座あたりの銀河
まずはヒマワリ銀河M63
黒目銀河M64
エッジオン銀河NGC4565
以上のほとんどは2分~5分程度のスタックで得られた画像をチョイチョイと処理したものですが、現場でPCの画面でもこれに近い状態が見られます。
観賞用には適しませんが、実際の空の下で次々とこういった天体を画面上で見られるのは楽しいですし、月があったり多少光害があっても見られると言うのは眼視観察ではできないことです。
今後スタパの観察会でも積極的に取り入れる方向で検討したいと思います。
もちろん実際に望遠鏡を覗いて自分の眼で生の光を感じることはとても重要なことなので今後もそちらをおろそかにすることはありませんが・・・
-- 以下おまけです --
ところで今回の画像はいずれもノートリミングで、ダークやフラットの補正無しで撮影しています。
どのくらいの写野があるのか、どのくらいの解像度なのかを見るため明るくてとても邪魔をしてくれた月を撮影してみました。
縦方向では月がはみ出すほどで、40cm望遠鏡で100倍で見たときより狭い(横は広いですが)ので、だいたいその見え方に似た感じです。